英語の翻訳を通して。

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こんにちは。長壁です。

これぞ、異文化理解力。

8月から10月にかけて、
クライアントのグループ会社である二社からの案件でした。
社長が、日本語の原案を出し、クライアントのネイティブの方にそれぞれ英訳していただくという段階がありました。
担当の方から社長宛に英訳された文章が届き、私も見せていただきました。

 

【正解はひとつではない!】

英訳文を見ると、日本語の原案は同じなのに、英訳が二社で違う!
日本語の原案は、『私たちのミッション、私への約束。』

一社の英訳は
『Our mission,My promise』

もう一社は
『Our resolution,My commitment』

私の中では、『mission』そして『promise』しか想像していませんでした。
『resolution』と『commitment』
「これってどういう意味だろう?」
思わず辞書で確認しました。

意味は、
『resolution』が「決意・決心・決議」
『commitment』が「委任・公約・言質」とのことでした。

全く違う英訳を見たときは驚きでした。
社長からは、「それぞれの社風が表れている英訳だよね。」との言葉を聞きました。

 

なぜ、全く違う英訳なのか。
社風を見てみました。

一社は、英会話スクールです。
国籍が異なる社員や講師の方たちがおよそ300人。日本人の社員スタッフと合わせると約1,000人です。
おそらく、『mission』そして『promise』という英語に訳された背景には、国籍が異なる方や、スクール現場で働いている方も大勢いること。全員が毎日顔を合わせる環境ではないからこそ、誰にでも分かりやすく、シンプルな言葉のほうが伝わるのだろうと感じました。

もう一社は、世界のELT教材を扱う会社です。
ほぼ日本人の社員がおよそ30人。
何十年も一緒に働いている方たちがほとんどだそうです。
同じ場所で同じ目的を持って働いている方たちは、きっとコミュニケーションもしっかりとれる環境であるからこそ、英訳に社員の方たちの意志や決意が込められているのだろうと感じました。

 

同じグループ会社でしたが、社風が違うことで、英訳に込められている想いもそれぞれの色がでていて素敵だなと思いました。

コミュニケーションツールに正解はひとつじゃない!
ということを、英語の翻訳を通して実感した案件でした。

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