ロジカル・シンキング 活用編

こんにちは、及部です。

前回、前々回に引き続き、
Ladder up(はしごを登る)とLadder down(はしごを降りる)のお話です。

前回の例に挙げた
輸入英語教材のカタログ・リニューアルの案件が終了後のこと。

「お客さまにとっても営業マンにとっても素敵なカタログを
スタッフとともに1年間考えて欲しい」という
オーダーをくださった代表から、
以下のようなメールをいただきました。

   おかげさまで
   今までの単なるインデックス的なカタログだったものから、
   顧客視点に立った提案型カタログになることができました。

   スタッフ一人ひとりが
   自分に直接関わる「自分事」として
   顧客に向き合い、自分の頭で考えることができる組織。

   そのゴールを目指すには
   通常以上の根気と忍耐が必要となりますが、
   そこさえ突き抜けられれば
   確かな道が開けることを実感しました。

う〜む。
あらためて読み返してみると、
「根気と忍耐」の通常以上の部分を
お仕事としてお裾分けいただいたんですね。
よろこんでっw。

では、どのあたりに根気と忍耐が必要になるかというと、

1つ目は、
「何のためにそれが必要か?」
「具体的に何をどうするか?」という質問をかけ続け、
こちらが何の誘導もせずとも答えられるようになるまで

待つ
ことなんだと思います。

2つ目は、
おそらく日本人なら多くの人が持っている


「たったひとつの正解を探すクセ」との闘いです。

これね〜。
私もあります。

学校教育の賜物なんだと思うんですが、
「あなたはどう思いますか?」と聞かれても
○が付く正解と×が付く間違いが存在すると思い込んでしまうんですよね。

だからつい間違って怒られるんじゃないかと
びくびくしながら答えるようになる。

でも、私が思っていることを聞かれているんだったら
私が本当にそう思っていればOKなんです。
同じように思う人がいなかったとしても、
自分が少数派であるという事実を受け入れればいいだけです。

ただし、これって「怖い」という感情を伴うことが多いです。

「何のためにそれが必要か?」
「具体的に何をどうするか?」という質問をかけ続けながら
この怖さと闘っている姿を見続けると言う点で
根気と忍耐が必要になります。

そんな中で私が実践していることがあります。
もしよければ試してみてください。

参加者たちが発言する怖さと闘わないようになるまで、

①事実や、すでに決まっていることを質問するときには
 「正解がある質問をします」と頭に付けて質問する。

 例えば、前回結論が出たことを確認したり、
 スケジュールを質問したり、
 そこにいない人が過去に発言したことを
 確認したりするときに使います。

②その人自身の考えを聞くときは
 「正解はないですよ〜」と付け加える。

これを、これでもか?と思うくらい
しつこく言います。
大の大人に失礼かとも思いますが、
とにかくしつこく言います。
自分が思っていることを素直に言っていいんだと
気づいてもらえるまで、
とにかくとにかくしつこく言います。

そのくらい、この「たったひとつの正解を探すクセ」は
コミュニケーションにとって害になっていると思うんです。

「たったひとつの正解を探すクセ」は違いを認めません。

「たったひとつの正解を探すクセ」は
因果関係に関しても
とっても単純な1:1で考えるのが好きです。

「たったひとつの正解を探すクセ」は
勝ち負けにこだわります。

このクセを崩さないことには
とても複雑で、流動性を持つ
人や世の中の事象を
論理的につなげて考える力は身につかないんだと思うんです。

論理的につなげて考えるということが
つまり、
Ladder up(はしごを登る)とLadder down(はしごを降りる)
なんですね。

略して「つなげる力」と言いましょうか。

実はこの
Ladder up(はしごを登る)とLadder down(はしごを降りる)で
情報をツリー構造に整理するというのは
私が武蔵美の大学院時代に
讃井純一郎先生から教わった「評価グリッド法」をもとにしています。
(現在関東学院大学の教授をされています。)

本来、主にプロダクト・デザインのためのユーザーニーズの発掘、
平たく言うと「好き・嫌い」の奥にある理由を探るための手法ですが、
グラフィック・デザインの領域においても
共通認識を深めたり、
お互いの納得を引き出すためにとても便利な方法なので
私の場合は
社会に出てからもずっと、
色々な場面で自分流に応用して使っています。

特に、ブランディングを考える上では
スタッフのみなさんの「つなげる力」はとても重要です。
次回はそんなお話をしようと思います。

追記;
前々回でLadder up(はしごを登る)とLadder down(はしごを降りる)は
女性に苦手な人が多いと書きました。

女性の方が
自分の中にある「たったひとつの正解を探すクセ」を
崩しにくいのかも知れませんね。

または、怖がり屋さんが多いのかもです。

ただ、そんな女性たちが
「だってそうなんだもん!!」と逆ギレしながら自己主張する姿を
怖がる男性が多いことも周知の事実なんでしょうね〜。

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