【印刷】CMYKの「K」は何の略?黒ではない?!

CMYKの「K」は黒?黒ではない!?本当の意味は? ブログ

CMYKの「K」は黒?黒ではない?どっち?

こんにちは。長壁です。

印刷の基本の4色はCMYK。
C(シアン)(藍)、M(マゼンタ)(紅)、
Y(イエロー)(黄)+K(ブラック)(黒)
ですよね。

ずっと不思議に思っていて、でも当たり前すぎ
て、聞くのも恥ずかしいな~と思っていたこと
があります。

それは
なぜ、黒(ブラック)はKなんだろう?

他の3色はそれぞれ英語の頭文字です。
だとしたら、黒はBlackだからBでは?

Blue(青色)や、Brown(茶色)など、Bで始ま
る色の英語が他にもあり、私は勝手にそれらと
間違えないように、あえて黒だけ、最後のアル
ファベットのKにしちゃった?

なーんて思っていました!

最近ロゴの制作が何件かあり、
社長がデザインをするのですが、クライアント
に出す提案書を私が校正したときのことです。

コーポレートカラーを表記する際、必ず4色の
パーセント表示も書いてありました。

例えば
C30
M25
Y18
K100
などです。

色の掛け合わせを数字で表しているそうです。

アナログ時代の黒色を指示するとき

社長に「なぜ、黒はKと表記するのですか?」と
思い切って聞いてみました。

「日本語の黒のKじゃない?」

「アナログ時代は、黒色を指示するとき、
スミ◯◯とかスミベタとか書いてたかなぁ。」

「BやBL、BKと書いてた人もいたよ。」

社長はアナログ時代を経験しています。
当時は今と違い、色見本(カラーチャート)を
参考に仕上がりの色をイメージして、C30%
や、M25%、スミなどと書いて指示していた
そうです。

なぜなら、アナログ時代は人対人で行ってい
たので、相手に伝わればよかったから。

また、スミ以外にB、BL、BKと書く人がいた
理由は、最初に教えてもらった人や上司が
何と表記していたかで変わるそうです。

社長は、学生時代に毎日新聞社でバイトを
していたとき、前任者がスミと書いていた。
それを見てスミと書くことを知り、社長自身も
スミと書いていた。
という経緯の話を聞きました。

私は印刷の知識もなく、このお仕事に携わって
から、データ入稿とかイラレデータ入稿などの
言葉を知ったぐらいなので、アナログ時代の話
は、驚きの連続です!

その当時の経験や知識があるから、今も色の
再現性には細かく数字で微調整していること
を私は知りました。

アナログ時代の経験や知識って
ほんとすごい!!と私は感じました。

社長に当時使っていた色見本
(カラーチャート)を見せてもらいました!

すると
なんと!
そこには!!
BLの表記がー!!!

別の色見本は黒色をBと表記してありました!

実は私、最初に社長からアナログ時代の話を
聞いたとき、『BLとかBと書く人もいたよ』という
部分は聞き流していて、全く信じていなかった
というくだりがありました・・・(汗)

なので、色見本を見たとき、
思わず「社長!ここにはBL(墨)って書いてあり
ますよー」と私は叫んでました(笑)

だから言ったでしょー(笑)と社長。

CMYKの「K」の本当の意味とは

あれっ?
ではなぜ、黒は“K”なんだろう?

CMYKのKの本当の意味は何か?

実は、「Key plate」のことだった!

「Key plate」とは、濃淡や輪郭を出すための
大切な版という意味なんです。
黒インキ専用の版を使っていたことが由来の
ようです。

しかし、黒以外の3色も版を使って印刷している。
他の色でも(例えばY)Yellow Key plate?
にならないの?

「版」を英語で何と言うか調べました。
印刷用の版を英語で、

・a plate

研究社 新和英中辞典での「版」の英訳

・printing plate

英和商品・サービス国際分類名での「印刷版」の英訳

と載っていました。

また、CMYKの英語表記を調べたところ、

C(Cyan),M(Magenta),Y(Yellow),K(Key plate)

CMYK – Wikipedia

と載っていました。

Key plateの”Key”には
かぎ
手がかり
重要な物
(声・色彩・文体などの)調子


などの意味がありました。

『デイリーコンサイス英和辞典』より

黒は色を表現するためには欠かせない
重要な色なのかも!

「色の三原色」と「光の三原色」についてもう一度調べてみた

色の三原色って?

色の三原色は、C(シアン)、M(マゼンタ)、
Y(イエロー)の三色の重なりでいろいろな色を
表現する。
これを減色混合と言う。

CMYの三色を掛け合わせれば理論的には
黒やグレーを再現できるそうです。

しかし、
完全な黒ではないので、色にばらつきも
出やすいということのようです。
印刷で黒色を使う理由は、
・色の安定性
・版ズレ防止のため
・黒インキを使ったほうが経済的
とのことです。

光の三原色って?

テレビやパソコンやスマホなどのモニターで使
われているのが「光の三原色」。
R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)です。
重なるとどんどん白になっていき、
加色混合と言う。

社長から、
「昔のブラウン管テレビは画面を消すと
グレーっぽい色で、液晶テレビは画面を
消すと黒になるよね」
と聞きました。

これ調べたのですが、
白黒からカラーテレビになったとき、ソニーが
トリニトロンカラーと言って、白地にRGBで画面
に映像を映し出す技術を開発したらしいです。

その後、世界初のLEDバックライトパネルを
搭載し、背景色を黒にすることで色の再現の
幅が広がったそうです。

クリアブラックパネルと呼ぶそうですが、鮮や
かな色彩や深い黒を再現できるようになったと
いうことです。

私には難しいのですが、黒いパネルを使うこと
で、鮮やかさやくっきりとした輪郭を再現でき
る革新的なことだったらしいです!

だから液晶テレビの画面を消すと光が完全に
遮断されて真っ黒になるということかぁ。

黒って、他の色をより鮮明にしてくれる重要な
色なんですね~

なぜ、黒(ブラック)はKなんだろう?本当の意味とCMYKになったわけを推察。まとめ!

社長から、印刷で刷るとき基本、薄い色から色
を刷っていくということを30年以上前に教わっ
た気がするという話を聞きました。

黃→紅→藍→スミという順番です。

アナログ時代は、
もしかしたら最後にスミ版をのせて仕上げるこ
とから、色を再現するためのかぎとなる版とい
う意味で「Key plate」と言うのかな?
と社長と話して推察しました。

断定はできませんが、海外では黒色を表す
表記はKeyまたは、Bkのようですね~

CMYK表記になったのはなぜかな?

社長と話していていろんな発見がありました。

デザイン制作で使っているAdobe Illustrator
は、カラーチャートの表記がCMYKになってい
ることを社長から教えてもらいました。

アドビが出しているソフトはCMYK表記に
なっている。
PhotoshopやInDesign、Acrobatなどです。

もしかしたら、アドビがCMYKカラーを普及させ
浸透させていったのかもしれない。

海外版はわかりませんが、あくまで、日本語版
のアドビがCMYKで統一されているからそうで
はないかという社長の見解です。

アドビはアメリカに本社があって、アメリカ人
が、CMYBkをBkだけ2文字は何かやだなぁと
思った?
Bだとブルーと間違えちゃうかもしれないから
CMYKだ!と言う感じ?

こんな風に、
最後は社長が推察してくれました(笑)

知らないことばかりでした〜
印刷って色って奥が深いぞぉ。

もし詳しく知っている方がいたら教えてください!!

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