【校正】赤入れの落とし穴

誤植は本当にそこだけ? ブログ

こんにちは。長壁です。

誤字脱字を見つけて赤字を入れて終わりではない!

本当にそこだけ?
1か所見つけて終わりになってませんか?

私自身にも言い聞かせています(笑)

最近は、新規のお客さまからの制作依頼も
あり、校正校閲をしていて私も気をつけな
いと!と気付かされることがあります。

それが、赤入れです。

校正の基礎

①素読み
文章としておかしくないか、何が書いてある
か分かるかなど、第一印象を大切にしなが
ら読みます。

クライアントが何を伝えたいのか。
伝えたいことが読み手にきちんと
伝わる文章か。
第三者の立場になって読むように心がけて
います。

この段階で気付いた誤字脱字は赤字で
記入します。

アナログ的かもしれませんが、
デザインアップされた出力紙と原稿を並べ
て確認をします。

なぜなら、私の場合は、紙のほうが意識を
集中して読めるからです。

他にも自分の手で紙に書き込んだり、疑問
点はポストイットを貼ったりする作業をする
ことで、修正モレを防げたり、修正後の確
認にも使えるからです。

②原稿と引き合わせながら細部の確認
クライアントから頂く原稿と、社長がデザイ
ンした出力紙を校正・校閲するとき、必ず
チェックすることは、「表記や表現方法が
統一されているか」です。

価格表記は「円」ですか?「¥」ですか?

「税込み」ですか?「税抜き」ですか?

「○か月」ですか?「○ヶ月」ですか?
「○カ月」ですか?「○ケ月」ですか?
「○ヵ月」ですか?

算用数字ですか?漢数字ですか?

時間を表記する場合、
12時間制ですか?24時間制ですか?

ひとりひとり → 1人ひとり
ひとりひとり → 一人ひとり
様々な → さまざまな
下さい → ください
致します → いたします
頂きます → いただきます
為 →  ため
等 → など

漢字ですか?ひらがなですか?

などなど。

クライアントによって決まりがありますので、
その決まりを確認します。

『同じ紙面の中で、表記が統一されている
か』をチェック
するように気をつけて見てい
ます。

特に決まりがない場合もあります。
そのときは、クライアントから頂いた原稿を
尊重します。

校正で気をつけていること

特に気をつけたいことは、表記や表現を
チェックしたとき、1か所ではない!
ということです。

例えば、
ひらがなで「ください」とする場合、1か所、
漢字で「下さい」となっていたら赤字で
「ください」と書き入れます。
両方使われているときは、確認します。

このとき、本当にそこだけ?

と自分に言い聞かせます。

他の文章でも使われている表現なら、他に
も漢字で「下さい」になっている可能性があ
ります。

赤字入れは必ず、他の箇所にも同じ言葉や
表現が使われていないか、一通り目を通
し、チェックする必要があります。

最初の段階で、表記や表現の統一を
クライアントの方にも見ていただけると
本当に助かります!

人間だから、正直、私も見落としてしまう
ことがあります。(ごめんなさい)
ただ、細部まで気を配り、丁寧に行いたいと
常々思っています。

校正での赤入れまとめ!

ある英会話スクールの折込チラシでのこと
です。

可能性が「ひろがる」を漢字で表現すると、
“広がる”また、“拡がる”がありますね。

どちらでも意味は伝わると思います。

しかし、こちらのクライアントでは
“拡がる”を用いています。

そこには、
『英語という言葉で、自分の考えを
自分の言葉で表現する力を身につけてほしい。』

『より多くの出会い、
可能性をひろげてほしい。』
という想いが込められています。

こういう想いを知り、文字で表現することの
大切さを学びました。
クライアントごとに表現方法も違うのだとい
うことに気付けました。

使う文字にも意味があることを頭に入れ、
校正・校閲しています。

印刷物の広告を見ると、ついつい、表記や
表現が統一されているか見てしまう長壁
です。(笑)

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