「くださいまして(ました)」と「くださりまして(ました)」の違いは?「〇〇していただき」と「〇〇してくださり」の使い分けは?

「いただく」と「くださる」の使いわかるポイントは? ブログ

こんにちは。長壁です。

ビジネスメールでよく使う敬語「いただく」と「くださる」。

どっちを使う?
【くださいまして(ました)」と「くださりまして(ました)」】

どう使い分ける?
【「〇〇していただき」と「〇〇してくださり」】

「いただく」と「くださる」の違いも調べてみました。

「くださいまして」?「くださりまして」?

どっちが正しい?

たった一文字の違いですが、
いつも、こっちでいいのかな?と迷います。

ビジネスメールのやりとりで使うことがある
と思います。

あまり気に留めていなかったのですが、
よく使うことばの一つです。

くださり、
で読点をつけるとき。

くださいまして、
とより丁寧な表記のときで、

くださ“い”ましてでいいのか?
くださ“り”ましてなのか?
と、わからなくなってしまいました。

「くださる」の意味とは

くださる


1「与える」「くれる」の尊敬語。お与えになる。くだされる。
(補助動詞)「お」を伴った動詞の連用形、「ご(御)」を伴った漢語、また、動詞の連用形に接続助詞「て」を添えたものなどに付いて、その動作の主が恩恵を与える意を、恩恵を受ける者の立場から敬意を込めて表す。
2(動詞の連用形に助詞「て」を伴ったもの、または、動詞の連用形に「お」を冠したものなどに付いて)動作の主体に対して敬意を表し、その動作によって恩恵をうけることを意味する語。


goo辞書
下さる(くださる) とは? 意味・読み方・使い方

私がよく使うのは、2の相手がしてくれた
ことに敬意を表す尊敬語としての場合です。

「くださりまして」「くださいまして」の違いとは

辞書で調べてみると、
くださりまして ← もとの形

くださいまして ← 音便形

音便形??
音便形とは、言葉と言葉のつづきが発音
しやすいようにかわること。また、かわったこと。

音便には4種類あります。
い音便・・・書きて → 書いて
促音便・・・がくこう(学校) → がっこう(学校)
はつ音便・・・読みて → 読んで
う音便・・・はやく → はよう

文化庁の【敬語の指針】では、
「御利用くださいまして」となっています。

参照
「敬語の指針」
平成19年2月2日
文化審議会答申


“まして”を後ろにつける場合は
音便形になるのですね!

「くださいまして」と「くださりまして」で迷ったときは

「くださり、」

または

“まして”を後ろにつけるときは、
「くださいまして」

と表記するほうが良い。

どっち?と迷ってしまう「いただく」と「くださる」

例えば、
ご確認いただきありがとうございます。

ご確認くださりありがとうございます。

ビジネスでもよく使うフレーズだと思います。
私は「ご確認いただきありがとうございま
す。」を使うことが多いなと思っています。

いざ、どっちがいいの?と聞かれると
どちらも合っているような気もしますが…
みなさんはわかりますか?
この違いは何でしょうか?

「いただく」の意味とは

①頭にのせる。また、頭上高くに位置させる。
②高くささげる。
③崇めて大切に扱う。敬い仕える。奉戴する。
④謙譲の意を表す語。
ア「もらう」の謙譲語。
イ(動詞の連用形に「て」の付いた形などに連なって)「…してもらう」の謙譲語。
ウ「食う」「飲む」の謙譲語。
エ「買い受ける」の謙譲語。

広辞苑無料検索

「くださる」と「いただく」は似ている!

両方とも「いただく」「頂戴する」という
意味があるからです。

混乱してしまいますよね〜
何だろう。調べれば調べるほど出口が見えな
くなりました笑

「いただく」と「くださる」の違いは?

思わず、中学生の子どもに聞いちゃいました笑

子ども(「いただく」は謙譲語で、「くださ
る」は尊敬語だった気がする。)

私(そうだよね〜。謙譲語か尊敬語の違いだ
よね〜。ありがとう!)

「くださる」は尊敬語で、
お(ご)〜くださる

「いただく」は謙譲語で、
お(ご)〜いただく

尊敬語は・・・相手や相手の行為などに
対して敬う表現を使うこと。
       
謙譲語は・・・自分の行為に対してへりく
だって言うことで相手を立てること。

この違いのポイントは「誰が」したことなのか。

主体がどちらかで使い分けることができます。

くださるといただくの事例で解説

「くださる」の元の言葉は「くれる」
「いただく」の元の言葉は「もらう」

元の言葉にして、主語を入れて考えてみました。

ご確認いただきありがとうございます。

確認してもらってありがとうございます。

私が〇〇さんに□□を確認してもらったこと
に対して感謝を述べている。

ご確認くださりありがとうございます。

確認してくれてありがとうございます。

〇〇さんが□□を確認してくれたことに対し
て感謝を述べている。

「いただく」と「くださる」で迷ったときは“主語”をチェック!

日本語は主語を省くことができる=主語を省
いても通じてしまう言語です。

そのために今回のような「いただく」と
「くださる」のどっちがいいのか迷って
しまう現象が起きてしまいます。

ビジネスメールでは
ご確認いただきありがとうございます。
資料をお送りいただきありがとうございます。
お越しくださりありがとうございます。
ご依頼いただきありがとうございます。
ご連絡くださりありがとうございます。

など、主語は書かないですよね。

でもそこが盲点だったと気がつきました。

迷ったときは“主語”を頭の中でイメージして
みてください!

【まとめ】

「くださいまして(ました)」と
「くださりまして(ました)」の違いは、
後ろにまして(ました)がつくと発音しやす
いように変わるということ。

「くださり」 または 「くださいまして
(ました)」が一般的によく使われる。

「〇〇していただき」と
「〇〇してくださり」の使い分けは、
主体が自分か相手かに
よって使い分けることができる。

〇〇してくれたことに対して使う尊敬語の
「〇〇してくださり」

〇〇してもらったことに対して使う謙譲語の
「〇〇していただき」

相手に対して感謝を伝えることが大切なの
で、迷ったときは、シンプルに「ご確認あり
がとうございます。」
「ご連絡ありがとうございます。」などでも
伝えることができますね!

最後に、
息子へ
「教えてくださってありがとう!!」

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