外来語のカタカナ表記「ヴ」は使える?使えない?

原語が「v」ならやっぱり「ヴ」がいいな! ブログ

こんにちは、及部です。

今回は
デザインやブランディング関連の話題から
少し離れ、
前回の長壁による
「よく目にするローマ字表記」を受けて
常々思っている外来語のカタカナ表記について
書こうと思います。

「ヴ」と「ブ」の表記

昨年、「ヴ」の表記が「ブ」に統一されると
ニュースなどでも話題になりましたね。
ご記憶の方も多いかと思います。

よくよく調べてみますと
外務省による国名などの表記を
より一般的な「バビブベボ」に統一するという
ことらしいです。
日本国民に発音しやすいように、とか
なじみのある表記にというのが
主な理由のようです。

つまり正式な文書などに使用される
人名や国名など以外は
書き手の意図や
読み手に与える印象、
書かれる対象の意向を踏まえて
「エバンゲリオン」にあらためる必要はなく、
「エヴァンゲリオン」でOKということ。

話は変わって、
英会話スクールのお仕事を
やらせていただいたこともあり、
初心者向けの英会話レッスンの紹介動画は
結構見るクセがついています。

その中のひとつ、
ケンペネールしずこさんの
ケンペネEnglish の中で語られていたことに
かなり驚きました。

日本人はカタカナで覚えている外来語が
約2,000語ある
んだそうです。
つまり、ボキャブラリーは十分持っているので
発音をカタカナから英語の音に
変換できさえすれば
十分英会話が可能だということ。
(日常英会話にとりあえず必要な単語は700語)

たしかに~!

ちなみにこの言い方、
英語のネイティブが日本語を話すとき
よく聞きます。
Exactly!って感じなんでしょうかね?

原語は「b」なのか「v」なのか?

最近では難しいビジネス用語も
日本語に訳されずに
カタカナで出てきますよね。
よく聞く「エビデンス」は
evidence ですが、
レベルで言うと英検準2級以上らしいです。
今や、テレビなどで
使い方や意味も含めて
小学生でも覚えているのではないでしょうか?

この場合もエビデンスの「ビ」は
元々のスペルが
「b」なのか「v」なのかがわかりません。
「エヴィデンス」と表記されていれば
「v」だとわかります。

「b」なのか「v」なのか?
そこで、
「ベリー」とカタカナで表記される英単語を
調べてみました。

結構ありましたよ。
辞書に載っている順番で書き出すと、

① belly
 n. 腹部 v.ふくらむ、ふくらます

② berry
 n. いちご類 v.いちごを採りに行く

③ very
 adv. 非常に、大いに
 サンキュー・ベリーマッチのベリーですね。

さらに「L」なのか「R」なのか?
こちらも結構問題です。

カタカナ語の発音に一番近いのは
おそらく①でしょうね。

「いちごが食べたい」と言っても
「おなかを食べたい」と
聞こえてしまうんでしょうかね?
聞いた方は「???きょっと~ん」ですよね。

また、鴻上尚史さんの「COOL JAPAN」では
外国人の方がこんな風におっしゃってました。

「カタカナの見た目は
 simple で cool 。
 でも、日本語の学校で
 外国語を書くものだと教わったけど
 ぜんぜん発音ちがうじゃん。
 だからメンドクサ~イ」

とのことでした。


そこで、文科省の皆さんに提言です!

私は、

①外来語のvはヴで表記して欲しい!

②第2サ行と第2ラ行を新たに創設して欲しい!

 第1サ行=S
 第2サ行=th

 第1ラ行=L
 第2ラ行=R

そうなると、
外来語も自然に原語に近い音で
覚えられるんじゃないかと思うんです。
スペルを覚える苦労が半減しそうな気が
しませんか?

外国人の方も音をそのまま書けばいいので
面倒くさくなくなるような気がします。

まあ、こんなところで吠えてても
意味がないかとは思うのですが、
読んでくださっている方の中で
文科省にお知り合いがいる方は
どうかお伝えいただけるよう
お願いいたしますw。

最後までお読みいただきありがとうございました。
参考記事は以下からどうぞ。

世界から『ヴ』が消える

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/15156.html

ヴの消滅後、世界で何が

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/16674.html

COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン~
「文字~Character~」

https://www.nhk.jp/p/cooljapan/ts/P2RMMPW5JM/episode/te/W42N9JVMYW/

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