こんにちは。長壁です。
「これは業界用語ですね!」
某塾からの制作依頼にて。
ポップアップDMを制作することになり、
広告代理店の方が作ってくれた制作スケジュールを見ると、
『ホワイトダミー(束見本)』と書いてありました。
日本語でも書いてあるように、「見本かな?」とは思っていましたが、
印刷業界用語だと思い、調べてみました。
束見本とは、本や冊子などを制作するとき、事前に仕上がり
イメージをつかむために作られるもの。
厚みだったり、寸法、重さなどを正確に割り出すことができる。
束見本の「束」は、製本用語で本の厚みのことを言うそうです。
束見本に使われる用紙は無地だから、ホワイトダミーとも言っている。
本以外でも、事前に作られる見本のことを束見本と呼ぶそうです。
この束見本があることで、制作するときに必要な余白や天地の
サイズを割り出すことができるのですね。
制作側から見た束見本とは別に、印刷側から見た束見本を
社長から聞くことができました。
それは、束見本を作ることで印刷するときに、必要な用紙の厚さや
サイズ、製本工程を確認することができる。
制作物によって、紙の種類、印刷方法は異なるわけで、
値段も変わってくる。
より適したものを事前に確認することで、紙の無駄も省けるのですね。
これは予算を考えるうえで、クライアントにとってもメリットになるそうです。
また、DMや冊子などをメール便で送るとき、束見本を作ることで、
重さやサイズを確認して定形か定形外の郵便物になるか確認することができる。
発行部数が多いほど、金額の差も大きくなるので、束見本はとても大事な
役割になっている。
「束見本」て制作物に携わる人みんなにとって必要なもので、
色々な場面で役に立っている優れものですね!
「束見本」という言葉と存在を知ることができました。