「受」と「授」について

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こんにちは。長壁です。

〜今週の調べもの〜
気になったので、調べてみました。

 

「受」と「授」
“受講”という言葉をよく目にするのですが、辞書で調べると受講という熟語はあるが、授講という熟語は載っていない。


なぜなんだろう?


受講とは講義や講習などを受けることです。
受講しますという文を考えると
主語は講習を受ける人になります。

学校などの授業はどうなんだろう?
授業のじゅは”授”という漢字ですね。
授業とは学校などで学問や技芸を教え授けることとあります。
授業を受けるだったら受業になるのかな?

インターネットで調べると受業という言葉はありました。
他の言葉も調べてみました。

受賞と授賞・・・受章は賞を受けること。授賞は賞を授けること。

受章と授章・・・受章は勲章などを受けること。授賞は勲章などを授けること。

受業と授業・・・受業は学問や技芸の教えを受けること。授業は学校などで学問や技芸を教え授けること。

 

こうやって見てみると、受ける(もらう)のか授ける(与える)のかの違いですよね。
でも、調べてみるとよけいに混乱してしまいました。
受業と授業があるんだから、
授講があってもよさそうですよね。

 

もっと深く調べてみました。
講習は、学問や技芸などを教え指導すること。とあります。
講義は、学問の方法や成果、また、研究対象などについて、その内容・性質などを説き聞かせること。大学の授業。とあります。


「講習/講義」と「授業」は、言葉そのものが、主体はサービスを与える側になるんですね。


講習を受けること。講義を受けること。=「受講」
つまり、授業を受けること=「受授業」ってことですね。

いっけん、講習って習うという漢字が使われているので、受ける側が主体?と思ってしまいました。
例えば
自習・・・自分で学習すること。
実習・・・講義などで学んだ技術や方法などを実地、または実物にあたっって学ぶこと。
ここにサービスを与える人はいない。

では、習にはどんな意味があるのか?
また、他の熟語も漢字1つ1つの意味は何なの調べてみました。

習・・・繰り返して行って身につける。繰り返し行ってきた事柄。ならわし。
講・・・講じること。説き明かす。
業・・・苦労してなしとげる事柄。生活のために行う仕事。
義・・・人のふみ行うべき正しい道筋。意味。主旨。

 

漢字1つ1つには、色々な意味があること。
その漢字1つ1つが合わさって熟語になると、同じ漢字を使っていても同じ意味で使われるとは限らないということを知りました。

 

ここで調べた漢字や熟語は”goo辞書”で調べ、参考にさせていただきました。
https://dictionary.goo.ne.jp

 

今回は調べれば調べるほど難しいなと感じた言葉の意味。
漢字や熟語の成り立ちは、知れば知るほど、奥が深いものだと感じました。

 

最後に、辞書があるからこそ、わからない漢字や言葉を調べて知ることが出来ています。
辞書の存在に感謝です!!

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