「さ入れ言葉」について

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こんにちは。長壁です。

「さ入れ言葉を見分ける方法が知りたい!」

お客さまからの制作依頼でのこと。
手書き原稿を素読みして、誤字脱字のチェックをしていたところ、
「さ入れ言葉かな?」と思う文がありました。
それは、「胸を躍らさせて〜〜〜」という文章。

読んでいて「んっ?」と思い、
おどらせて?おどらさせて?
おどらさせてとも言うかな?
などと、よくわからなくなってしまいました・・・

そこで今回は、小学校で習った「助動詞のせる/させる」を
もう一度振り返ってみました。

使役の助動詞には「せる/させる」がありますが、「せる」のときに
不要な「さ」を入れた言葉になっているものを「さ入れ言葉」と言います。
例えば、「動く」を「動かさせる」とした場合、さ入れ言葉になります。
正しくは、「動かせる」ですよね。

さ入れ言葉について調べていると、見分け方が載っているサイトを発見!
参考にしてみました。
まず、5段活用動詞「ない」の形にしてみます。
「動く」と「食べる」いう単語を例にやってみます。
うご・か・ない
た・べ・ない
ないの前の語の母音が「あ」になるときは、「せる」になります。
ないの前の語の母音が「あ以外」になるときは、「させる」になります。

他の単語もやってみますね。
「買う」かう→か・わ・ない(母音が、あ)
「見る」みる→み・ない(母音が、い)
「躍る」おどる→おど・ら・ない(母音が、あ)
「調べる」しらべる→しら・べ・ない(母音が、え)

「買う」と「躍る」は使役の助動詞の「せる」になります。
「見る」と「調べる」は使役の助動詞の「させる」になります。

ないの前の語の母音で見分ける方法はわかりやすいですね!

まさか、小学校で習ったことが今になって重要になってくるとは(笑)
知識があいまいだと、誤字脱字の見落としにもなりかねないので、
たぶんこっちかな?ではなく、調べることを大切にしています。
そして、調べたことで、校正するときにも活かしたいと思います。

参考にさせていただきました。
https://www.goodcross.com/knowledge/words/2125-2015
https://国語文法.com/使役の助動詞(せる・させる).html

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