こんにちは。長壁です。
違いを認めよう。
そして、お互いに理解しようとする姿勢を大切に。
「教養」とは?
「教養」とは、教え育てる。豊かな心・知識。
英語で訳すと「culture」という言葉がでてきました。
文化っていう意味ですよね?
また、「Liberal Arts」という言葉がでてきました。
「Liberal Arts」で、教養学科という意味でした。
専門科目に対し、哲学・歴史・文学・自然科学・語学などの科目を指すそうです。
私は専門卒ですが、大学ではこういう学科があるのですね。
【なぜ、「教養」?】
きっかけは、社長から聞いたお話からでした。
「就活ルールというものがあり、そのルールが2021年度春以降に入社する人の採用活動から
廃止になると経団連からの発表があったこと」を耳にしたそうです。
ある企業が求めるこれからの人材として『教養』という言葉、
そして、「知識や文化的背景などを“知ろうとする姿勢”を教養」だと言っていたことに驚いたそうです。
社長は、教養とは、トリビア的な知識のことだと思っていたからだそうです。
『就活ルールについて』
参考にさせていただきました。
“経団連、就活ルール廃止決定=政府主導の新方式にー21年春入社は現行通り”より
「https://www.jiji.com/jc/article?k=2018100900709&g=eco」
この話を聞いたとき、私は「教養」という言葉に対して、
「家庭で教わること?
学校で学ぶ過程で得るものかな?」と
私の中で、“教養=知ろうとする姿勢”そのものを言っていたことに、ピンときませんでした。
【語源を知るとおもしろい!】
社長にもう一度、教養について話を聞きました。
すると、社長が、以前勤めていたときにお世話になった方と友人に会ったときに
「教養」について話題になったことを聞きました。
辞書で調べた「教養」=「culture」の語源は「cultivation」=「耕す」なんだそうです。
話の中で、「教養があるから文化がある」という名言も聞くことができました。
まず、耕すとは農作をするうえでとても大事なことですよね。
日本でも暮らしている地域が違えば、環境も違う。
同じ物を育てるにも、育て方が違う。
畑の土台となる土を知る必要があることに視点をおいてみると、
土をもっと知りたいと思ったとき、
まず耕そうとする姿勢がないと何も得ることができないのではと思いました。
人々の暮らしの中で、知ろうとする姿勢があるから、
その土地の文化が受け継がれていくのですね。
話を聞いたり、調べていく中で、
私はこのとき、あるクライアントのコピーの「異文化理解力」という言葉と、
社長が言っていた“教養=知ろうとする姿勢”という言葉が繋がったのです。
【知識が優れていても活用できなければ・・・】
教養という言葉の意味に、豊かな心とありました。
豊かな心とはいろいろな経験を通して、努力や失敗、成功をすることで育まれるものだと思いました。
そこには「やってみよう!」という意思があると感じます。
教養について調べると色々なサイトがありましたが、
次のサイトの内容を読んでみました。
“教養とは、個人が社会とかかわり、経験を積み、体系的な知識や知恵を獲得する過程で身に付ける、ものの見方、考え方、価値観の総体ということができる。教養は、人類の歴史の中で、それぞれの文化的な背景を色濃く反映させながら積み重ねられ、後世へと伝えられてきた。人には、その成長段階ごとに身に付けなければならない教養がある。”
引用元
「https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/attach/1343927.htm」
【背景を深く知ること】
私はこの会社に入ってから、様々なクライアントを知り、
資料の準備や社長からお話を聞いたり、制作物の校正・校閲で携わってきました。
社内での作業がメインですので、
実際にクライアントとの打ち合わせに参加することはほとんどありません。
しかし、クライアントとの案件は
弊社とクライアントとの信頼関係で成り立っていることを肌で感じていくうちに、
私自身、背景を知ることの大切さを学びました。
【背景を知る=異文化理解力】
私が行う校正・校閲で得た経験も背景を知ることのひとつだなと感じました。
私が弊社に入社した当時、最初は校正の意味を理解することからスタートでした。
何度も何回も数年、様々なクライアントの案件で校正・校閲を経験していく過程で、
知識やスキルだけではクライアントが伝えたい想いに触れることはできないと感じたのです。
「まずは相手を知ろうする姿勢が大切。
考え方や価値観もひとりひとり違うことを理解すること。
そして自分の役割を把握すること。
わからないことは確認したり、調べたりして自分の知識を増やすこと。
そして、クライアントの想いを共有できるようにすること。」
恥ずかしながら教養に疎い私ですが、「異文化理解力」ってすごい大切なんだなと改めて感じることができました!
【最後に】
以前ブログでご紹介しました
『シェーン英会話さんのブランディング・ポスター』があります。
各教室に掲示することで、スタッフの方たちと顧客に向けて、
シェーン英会話さんのことをより伝えやすくするためのポスターです。
この案件の制作過程では、
社長とクライアントの参加者たちとで月に1回ずつミーティングを行っていました。
クライアントの社員の方たちは、日本人とネイティブで、
すでに異文化の人たちが集まっている会社でした。
しかし、ミーティングを通してお互いに相手の考え方を理解しようとする姿勢が薄れていると
社長は気づいたそうです。
こちらの画像全て、この案件で社長が提案したボツ案です。
どれか1つに決めようとしたとき、それぞれ違った意見や考え方がでてくると思います。
しかし、
目的を達成するためには、
相手の言っていることを理解しようという姿勢、
そして、違いを認め話し合うことができるようにするための提案でした。
1人1人が気づくことができれば、社内の雰囲気も自然と相手の話に耳を傾けられるのではないでしょうか。
この案件に携わったことで、【異文化理解力】は相手がいることで身につけられること、
スキルだけではなく、そのスキルを活かそうとする姿勢や努力が大切だということを学びました。
今後もこのことを心に留めて、校正・校閲のレベルアップに励みたいと思います。
ボツ案の中には、弊社のお気に入りもありますよ。