こんにちは。長壁です。
〜かなづかい編〜つづき その3
『連濁』
前回、前々回と「かなづかい」について調べてきました。
今回のブログでは、『連濁』という日本語特有の音の変化について書きたいと思います。
日本語には、二つ以上の言葉が組み合わさり、一つの言葉になった語
「複合語」と呼ばれるものが多くあります。
複合語になったとき、あとの言葉の最初の音が濁音になることがあります。
その現象を『連濁』といいます。
例えば、
「青空」 青い(あおい) + 空(そら) → 青空(あおぞら)
空という漢字の読みには、ぞら という音はありません。
しかし、複合語になったとき(そら)が(ぞら)という音に変化します。
- 北国(きたぐに)
- 草花(くさばな)
- 長靴(ながぐつ)
- 腕時計(うでどけい)
- 押し寿司(おしずし)
- 上履き(うわばき)
などなど。
みんな漢字の訓読み同士が組み合わさったときに連濁が起こっている気がします。
訓読みということは、和語です。
漢語はそうではないかというと・・・
例外もありました。
融通(ゆうずう)
和語ではなく、漢語なんですが、連濁の現象が起こっています。
通には(ずう)という音はありません。
さらに、「玉」という漢字を使って、「水玉」(みずたま)、「100円玉」(ひゃくえんだま)があります。
水玉の玉は、濁音にはならないのに、100円玉の玉は、濁音になります。
なぜ?
なぜなんでしょうか?
不思議ですね。
説明できることもあれば、できないこともあるのでしょう。
漢字のみで表記するだけなら気づかないことも、
日本語には漢字、ひらがな、カタカナ、そして漢字とひらがなが混じった言葉がいっぱいあります。
だからこそ、かなづかいを知ることも大切であると感じましたし、
今まで気づかなかった「表記と音の関係」を知ることができ、日本語って興味深いなと実感しました。
子どもにも教えてあげたいなぁ。
興味を持つかどうかは別ですが(笑)
今回疑問に思ったことを深く調べたことで、
今までの「あれっ?どっちだっけ?」という毎回違う言葉でつまずいていたことがグンと減ると思います。
今後の校正にも活かしていける〜かなづかい編〜でした。
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