「ガイアの夜明け」を観て考えてみた

こんにちは。長壁です。

地域とつながるホテルとは？

偶然にもテレビをつけていたら
『ガイアの夜明け』という番組が流れました。

ふと、目をとめてしまいました。
「星野リゾート」の特集だったことと、以前、
社内で読んでいた『日経クロストレンド』で
星野リゾートを特集していて、その記事を読
んで疑問に思ったことをブログで紹介したこ
とを思い出したのです。

今回見た番組では、
「今…なぜそこにホテル？
〜星野リゾート　前代未聞の挑戦〜」
という内容でした。

今…なぜそこにホテル？～星野リゾート前代未聞の挑戦～
テレビ東京　日経スペシャル『ガイアの夜明け』より
https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber4/preview_20220429.html

コロナ禍でホテル業界が苦しむ中、大阪市
浪速区で開業するホテルが注目されている
そうです。

それが星野リゾートが手掛けるホテル「OMO７大阪」です。

立地場所に関係があり、２つの側面がありま
した。

【A】
ホテルが建っている土地は、30年以上
手つかずで大阪市の保有地だったこと。
日雇い労働者の街として有名な
「あいりん地区」に近い場所だった。

【B】
周辺の様々な観光スポット（USJや道頓堀
など）へのアクセスが良いこと。
関西空港からは電車で1本。
大阪名物「串カツ」の店など人気の下町
「新世界」に近いこと。
安宿を求めて外国人観光客も増えている
こと。

2019年の訪日外国人は、大阪府が東京に
次いで2位。大阪府の宿泊利用場所は大阪
市がトップでした。
この西成区も大阪市です。

この【A】と【B】は観光客にとっては真逆です
よね。

ホテル業界のことは全くわかりませんが、
観光する立場で考えてみました。

私は大阪に詳しくはありませんが、串カツが
有名なのは知っていました。
このホテルは駅前にあるので、ユニバーサ
ル・スタジオ・ジャパンなどの観光地にも近
く行きやすいですね。
関西空港への交通の便も良いので外国人
観光客も行き来しやすいなど、立地場所と
しては最適なのもわかります〜。

一方、「あいりん地区」という場所も初めて知
りましたが、なんだかちょっと怖そう、近寄り
がたいのかなとも正直思ってしまいました。

だからこそ、なぜ？

もちろん観光客にとってはメリットもあるけど
そうでないこともある。

そうでないことをディープな魅力として紹介
されていました。

番組を観て感じたのが、「OMO７大阪」の
立ち上げから任された社員の方たちの
リサーチ力とコミュニケーション力の高さを
痛感しました。

外部の方ではなく、星野リゾートの社員さん
スタッフさんが、自ら地元の人たちのお店に
足を運んだり、地域のこと、地域の人たちを
知ろうとする姿勢が「OMO」を作り上げ、大
阪の魅力を発信する原点なのだろうと感じ
ました。

「あいりん地区」が、この２０年ほどで大きく
変化しているそうです。
一つは、労働者の高齢化で地区自体が縮
小しているとのこと。

さらに、労働者向けの簡易宿が生活支援
サービスを提供するアパートに改装された
り、外国人観光客向けに付近のホテルも
きれいに改装されていったこと。

2000年ごろからNPO法人の方たちが生活
や就労等の支援をしていることも知りました。

周辺が「観光の街」に変わっていく中、一人
の男性が、NPOが主催する清掃技能講習
会に参加したそうです。自分にできることを
見つけてスキルを身につければ仕事の幅が
拡がるかもと番組内で紹介していました。

また、
介護や支援サービスの会社が就労支援の
事業として、当時、日雇いで働いていた人
たちに、「就労支援の仕事で何があったらい
いのか」を聞いたことがきっかけで、
「西成ライオットエール」というクラフトビール
が誕生したそうです。

さらに、
「西成ジャズ」という愛称で親しまれている
音楽もありました。
こちらもあいりん地区に根付く音楽で、料金
は投げ銭スタイルなんだそうですよ。

安くてボリュームもあり、おいしいと有名な
「串カツ」も当時は、日雇いの人たちにとって
はごちそうで、仕事帰りに立ち寄る場所だっ
たそうです。

当時から変わらない味と安さとお店の方た
ちの人情あふれる下町の魅力を番組で知り
ました。

それが、観光ガイドブックには載っていない
街の魅力を存分に味わえる「ご近所マップ」
やツアーなのですね。

観光客にとっても、ご近所マップを見て自由
行動で行ってみたい街に繰り出してもいい
し、ガイド付きのツアーで街を探検できると
いう選択ができるのもいいなと思いました。

労働者の街と言われていた場所が、観光の
街として生まれ変わったギャップにもやられ
ますね（笑）

星野リゾートもまた、ホテルを建てて終わり
ではなく、街を楽しむためにスタッフの人た
ちが楽しそうに一緒になって動いている姿
が見えるから、地元の人たちも応援し、ここ
まで話題になっているのですね。

たまたま観たテレビ番組でしたが、知らない
ことを知ることができ、ブログを通して考え
るきっかけにもなりました！

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