【SDGs】廃食油の争奪戦!?

卵の値上がりは廃食油が関係?? ブログ

こんにちは。長壁です。

廃食油が飼料の原料になってたなんて!

近年いろんなものが値上がりしていますが、
卵も値上がりしました。

これって鶏を飼育するために必要なエサや電
気や燃料費、運搬費などの高騰によって卵も
価格を上げないといけないのだろうと思って
いました。

卵は栄養価も高いし、ほぼ毎日使っていま
す。冷凍庫に常備しておきたい食品の一つ
です。

みなさんも家庭でよく使う卵。価格が上がっ
ているけど仕方がないことだとも思いますよね。

卵の価格が高騰している要因は廃食油の
争奪戦にある!?

廃食油と卵?
どういうこと?

私は初めて知ったのですが、鶏のエサには
廃食油が使われているのです!!

廃食油には栄養が詰まっていて、エサとなる
原料のトウモロコシを粉末状にしたものに、
不純物を取り除いた廃食油を配合して鶏の
エサになっていることを知りました。

卵の品質を保つために、
以前からリサイクルされた廃食油は鶏のエサ
に活用され、その卵は私たちが食べる食品と
して安定した価格で提供されてきていたのです。

廃食油は鶏の餌のカロリーを高めるためでも
あるそうです。

なぜ廃食油は高騰しているの?

卵の値上がりには、主な原料のトウモロコシ
の値段が高騰しているからでもありますが、
ずっと使われている廃食油がなぜ高騰してい
るのでしょうか?

それは、飛行機の燃料として需要が高まり
廃食油の価格がとても上がっているそうな
んです!

SAFと呼ばれていて、特に欧米ではすでに
飛行機の燃料にSAFが使われています。

SAFって何だろう?
これまた初めて聞く単語です(笑)

SAF(Sustainable Aviation Fuel の略)
持続可能な航空燃料という意味。

これは次世代の航空燃料とも呼ばれる、植物
や廃棄物から作ったバイオ燃料。
そのうちの一つが飲食店などから排出される
廃食用油なんですって!

二酸化炭素の排出量を大幅に削減できるから
で、なんと!約8割減になるとか!

主な原料となる植物は光合成を行うため、
リサイクルしながら燃料として使用でき、
SAFは化石燃料と混合して使用できるという
利点があるそうです。

二酸化炭素の排出量が最も多いのが航空機。

ヨーロッパやアメリカではすでに実用化され
ていて、特にドイツでは環境意識が高く、
以前から廃食油を使っていて世界中からも
買い集めているとのこと。

2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにする
目標を掲げ、
“Fry to fly”というキャッチコピーを掲げて取り
組んでいるそうです。

揚げ油で空を飛ぶという意味。

英単語3つで表現されたキャッチコビー!

ユーモアがあって表現力の高さはさすが
です!!(笑)

日本は2030年までに国内の航空会社が使用す
る航空機の燃料のうち10%をSAFに置き換え
ることを目標としています。

そのためには、SAFの国産化が必要とのこと。

SAFの国産化を目指し航空会社をはじめ燃油
会社や企業でその取り組みを初めていること
も知りました。

気候変動の問題をどう解決するか、この廃食
油のリサイクルはかなり重要。

ただ、すでに廃食油をリサイクルして活用し
てきている畜産業界や生産者にとっては廃食
油の高騰はかなりの痛手。

今後ますます廃食油の争奪が生まれ価格も
どんどん上がっていく。
廃食油だけではなく、生ごみや藻類、二酸化
炭素から燃料を作る研究も進んでいるそうです。

未来のためにSAFが必要だということ。
その一方で日本の畜産業界の方たちが大変
な思いをしているもの事実。

いろいろな側面があって、どちらか一方では
なく、みなさんが良い方向へ進むことを願い
ます。

これは私たち生活者にも関わることだったん
だと気づかれました。

廃食油のリサイクルで私たちにできることは?

飲食店などから集めている廃食油ですが、家
庭から出る使用済みの油をどう回収するかが
鍵になっているそうです。

大手流通チェーンの一部店舗のネット
スーパーでは無料で油を回収するサービスを
試験的に始めたとのこと。

専用のリターナブルボトル(回収容器)を
使用した食用油の回収は日本初!!

今まで捨てていた揚げ物の油が当たり前のよ
うにリサイクルされ、国産SAFが実用化され
るのも近いかもしれませんね。

気にしていなかったのですが、自治体によっ
てはすでに回収している?と思い、調べてみ
ました。

群馬県高崎市では廃食用油をリサイクルして
いることを知りました。

回収場所や日時は限られていますが、
家庭で使用した油は回収されたあと、
NPO法人環境リサイクルサポートで
バイオディーゼル燃料として再生利用されているそうです。

高崎市
廃食用油リサイクル
https://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014010700384/

リサイクルを続けるために、社内でアイデア!

社内でこの回収サービスの話になりました。

社長、「以前は近くの学校で使用済みの食用
油の回収をしていたよ。でも、いつからだか
なくなっていた。」

私、「なぜなくなってしまったんですかね?」

社長、「もしかしたら、みんなどうやって
   持っていけばいいのかわからない人も多い
   からかな。」
   「容器を用意したり、持っていく前の
   段階で面倒になってやめてしまうかも。」

私、「確かに、回収油って天かすは取り除か
  ないといけないし、容器に入れるのもけっこ
  う大変ですよね。」

続けるために、続けてもらうためには?

回収場所へ持っていく前にやることを書いて
みました。

①容器を用意する
②使用済みの油の天かすを取り除く作業
③ペットボトルのように口が狭い場合、ロートを使って入れる
④ふたをする

そして、回収場所へ持っていく。

①〜④を解決してくれる専用のポット(回収
容器)を配ってくれたらうれしいですよね!

広口のフィルター付きや専用のロート付きの
ポットになっているところまで考えられた回
収容器があれば、みんな協力するよね!!

私もこれだったら続けてできる!!と思いま
した。

ヒントになったのはこれ!!

社長が使っている湯たんぽ。
縦長形状ですが、専用のスタンド付きで倒れ
ない設計になっています。

キッチンに置いておいてもじゃまにならない。

さらに、ピンク色の部分を上下逆さにして
セットすると、受け皿になる。

お湯を入れるときにこぼれない、火傷しない、
という安全性。
受け皿も平らではなく、真ん中の穴に向かって
ゆるやかな形状になっているので、自然とお湯
が穴に向かっていく。
洗面台の流しのような感じですね!

医療用の湯たんぽなので、値段は高めですが、
使う人のことを考えて作られていることに
感動です!!

最後のところまでいたれりつくせりになって
いたら、続けられますね。
使う側、リサイクルする側の持続可能な工夫も
大切なんだなと改めて感じました。

今回私は、NHK「クローズアップ現代」を観て、廃食油のことを知りました。
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0019/topic126.html

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