こんにちは。長壁です。
「パリオリンピック 2024」が開催されまし
たね!
フランスでは盛大に盛り上がっているんだ
ろうな〜。
私もテレビの前で応援しています!
オリンピック開催のフランスにちなんで、
フランス語が語源のカタカナ語って何が
あるのかな?と調べてみました。
すると、デザイン事務所で使われる専門
用語がありました!
それは、
「ノンブル」です。
ページ番号を意味する「ノンブル」の語源
はフランス語だったのですね。
改めて「ノンブル」について調べて記事に
してみました。
「ノンブル」とはどういう意味?語源は?
ノンブルとは?
「ノンブル」(nombre)は、主に紙媒体の
本や冊子などに使われる“ページ番号”の
ことです。
フランス語「nombre」が語源と言われて
いるそうですが、他にも英語の「number」
の発音がなまったものという説もありました。
驚いたことに、ページ番号を意味する
「ノンブル」は日本オリジナルみたいです!
なぜなら、フランスではページ番号のこと
を「ノンブル」とは言わない!!
カタカナ語のノンブルをフランス語で言う
と「フォリオ」(folio)なんですって。
日本でしか使えないカタカナ語は他にもあ
りますが、ノンブルもそうだったのですね。
英語で伝えるときは、「page number」と
いうことですね!
ページ数とは?表紙と裏表紙は含む?含まない?
今から8年前のこと。
当時、弊社で制作したDMで
「定形冊子型DM」という紙媒体がありました。
開封すると総ページ数が8ページになりま
す。ところが、私は表紙と裏表紙をカウント
せずに6ページだと思っていました。
綴じられた印刷物の場合の多くは、
「4または、8の倍数になる」ということを
私は知りました。
この頃は、専門知識もまだまだなく初めて
知ることが多かったです。
ノンブルという言葉も及部デザイン事務所
に入ってから知った長壁です(笑)。
ページ数では、
印刷見積もりをとるときは、表紙と裏表紙
なども含めた総ページ数になる。
本などのページ数を表記するときは、目次
や奥付けを除いた本文ページになる。
あるクライアントの制作物でのこと。
教材の体裁の表記を載せる箇所がありま
した。「A4/◯◯ページ」という表記です。
ページ数が4または8の倍数になっていな
かったことに社長が疑問に思ったことが
きっかけでした。
書店と出版に詳しい方に聞きました。
「教材のページ数の表記は、目次と奥付け
を除いた本文ページを表す」のが一般的
なんだそうです。
印刷見積もりの場合と、教材などの体裁
表記の場合とで、ページ数の数え方が
違うのですね〜。
これは気をつけないと!
ノンブルの開始場所はどこから?
ページ数の数え方を知り、一般的に
ノンブルはどのようになっているか
調べました。
まず、1ページ目をどの位置のページから
始めるかは、本や冊子の種類や構成に
よって異なるそうです。
ページ数をつける開始場所は自由で、
ルールはない。
弊社にある制作の参考用の本などを見て
みると、調べたように振り方は様々でした。
目次から1ページと振られていたり、
表紙の裏や目次にはノンブルは振らず、
本文からノンブルが振られていたりする
本もありました。
また、雑誌にはノンブルが飛び飛びになっ
ていて、入っていないページはビジュアル
ページになっていました。
「なるほど〜」
こんな風に雑誌や本を見たことがなかっ
たので、視点を変えて見るとおもしろい
ですね。
ノンブルにも色々な形や名前、種類があるの!?
ノンブルの振り方もひとつじゃない!
ノンブルの振り方にも種類があり、名前も違うことを初めて知りました。
「通しノンブル」
全ページに順番に数字を入れる方法。
「別ノンブル」
内容のまとまりごとに区切り再び1から
ノンブルを入れる方法。
「隠しノンブル」
ノンブルが飛び飛びになっている。
ページ番号としては数えるが、漫画や雑
誌などビジュアル性の高い出版物はノンブ
ルを入れるべき場所に絵柄があって入れ
られない場合。
印刷のない白いページや見出しページな
どに使われる方法。
今回、参考にさせていただいたサイトで
は、おもしろい情報が載っていました。
それは、ノンブルの形です。
「-1-」 数字と棒を組み合わせたノンブル
の表記方法。
その名も
「ひげつきノンブル」と言うそうです!
片方だけ棒のついた「片ひげノンブル」と
言うのもあるみたいですよ!
参考にさせていただきました↓
「知っても役に立たない(?)印刷用語(4) ノンブル」
株式会社ニシキプリントさま
弊社でも過去に制作したパンフレットで
は、ユニークなノンブルで表現したことも
ありました。
英会話スクールのパンフレットです。
詳しく書いてある記事もよかったら読んで
みてください。
「ノンブル」を校正するときには、どんなことに気をつける?
ノンブルがある紙媒体を校正するときは、
最初に校正をする。
ページ番号の間違いや、ないページがあっ
た場合のミスを早期に発見するためだと
思います。
ページ数が多い本などは要注意ですね。
制作するものによっては、最後にページ
番号を振る場合もあります。
最近、あるクライアントからプレゼン用
資料の作成を弊社代表が制作しました。
このときは、最終段階でページ番号をつけ
ました。
ページ構成が確定していなく、途中で
ページが増える可能性もあったため、
最終段階でノンブルをつけたほうがミスを
防げるからです。
校正では、ノンブルが正しく入っているこ
とと、目次のページ案内とノンブルが合っ
ているかをチェックしました。
ページの位置にも要注意。
本などの印刷物は一般的に、左右下の端
にノンブルが振ってありますが、企画書や
資料では、右上に振ってある場合や、左下
の場合もある。
順番や同じ番号が続いていないかなど、
忘れずにチェックします。
最後にフランス語が語源のカタカナ語は、
けっこうたくさんあることを知りました。
特に、芸術、服飾、料理、菓子、哲学の
分野に多いとのこと。
カフェオレ、グラタン、クロワッサン、
コンソメ、オムレツ、マヨネーズなど料理で
は馴染み深い言葉ばかりでした。
みなさんもチェックしてみてください。
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