こんにちは。長壁です。
QRコードで知った!
「WEBから読み取る」場合と「印刷物から
読み取る」場合は何かが違うらしい!
それは何かをお伝えします!
いろいろな紙媒体で当たり前のように見か
ける「QR」。紙媒体以外でもパッケージに
も印刷されています。
意外と知らないグラフィックデザイナー
さんや印刷会社さんが気をつけている
こととは?
実際に、あるリーフレットの「QR」をスマホ
の読み取りアプリでかざしたところ、
読み取れない現象が!!
なぜ?社内で紐解いてみましたー。
QRのカラーモードは「WEB」と「印刷物」では違う!
以前、QRコードについて社長から
おもしろい話を聞きました。
それは、『刷り上がった印刷物のQRコード
が読み取れない?!』
という内容のネットマンガだったそうです。
支給されたQRコードのカラーがRGBだっ
たのですが、デザイナーさんがRGBの
データのまま入稿してしまい、刷り上がっ
た印刷物のQRコードが読み取れるか確認
したところ、読み取れないという事態に
なった…。
『https://getnavi.jp/comic/166389/』
『今日も下版はできません 関連記事 より』
社長からどうして印刷物では読み取れな
かったかを詳しく教えてもらいました。
「QR作成ソフトはRGBが多い。
それをそのままま印刷すると、網点が分
解され読み取れない。印刷物にQRコード
を載せる場合は、必ずグレースケールに
変換しないといけない。」ということでした。
グレースケールとは何か?
「スミ一色(K100%)」という意味でした。
網点とは?
色の濃淡を再現するための極めて小さな点。原稿は一旦、カラー分解と呼ばれる作業で、墨B■・藍C■・紅M■・黄Y■の4色に分解され、これにスクリーンを用いて網点を作り、この網点の大小によって階調を再現する。
「網点」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 より
『https://www.weblio.jp/content/網点』
印刷物はCMYKというカラーモードになる
ので、RGBのままだと、QRコードが
ぼけちゃうってことでしょうか!
いろいろな紙媒体を見てみると、QRの
サイズも様々でした。
自宅に届いたチラシなどのQRのサイズを
測ったら、小さいサイズは7㎜からあり、
大きいサイズだと20㎜など。
さらに、読み取りやすくするためにQRの
まわりには2㎜の余白を設けることが推奨
されています。
実際にあった!印刷物のQRコードが読み取れない!?
たまたま、自宅に届いていたあるリーフ
レットのQRを専用のアプリで読み取ろうと
したところ、何回やっても読み取れない!!
という現象が起きました〜。
なぜ?
サイズが小さい?
もしかしたらカラーモードがRGBのまま?
社内で話題になり、ルーペを使って
チェックしてみました!
すると、QRの一部の色がグレーっぽく
なっていました。
もしかしたら、カラーモードの設定ミス?
もしかしたら、RGBで入稿?
まさか!ネットマンガで知ったことが本当に
あったなんて…
わかりやすいように、読み取れなかったQRを
再現してみました。
左側が、グレースケールに変換したQRコード。
右側が、RBGのままのQRコード。
QRコードはどうやってできたのだろう?
そもそも、QRコードの仕組みって
どうなってるのかな?と疑問に思ったので、
調べてみました。
QRコードはバーコードにかわる商品管理記号として大手自動車メーカーデンソー(株式会社デンソーウェーブ)によって開発された。バーコードは横長になっていて、情報を持つ部分と持たない部分があったのに対し、QRコードは正方形で、縦横に情報を持ち、多くのデータを格納できる。
『スゴモリ』より
QRコードの仕組み
最初は自動車産業での部品、運送管理
システムなど、産業用のためだったそうで
す。それが、ネット社会となり、スマホの普
及から広告などにも簡単にWEBの情報を
載せられる「QRコード」が使われるように
なっていったのですね。
QRコードを開発した「デンソーウェーブ」が
特許を保有しているが、仕様をオープン
化して誰でも自由に使えるコードになって
いるそうです。
だから、ここまで浸透していったのですね。
参照サイト
『コードドットコム』より
『https://www.qrcode.com/history/』
ただ、QRコードというデータはRGBという
カラーモードで作られている。
QRコードを載せるとき「WEB」と「印刷物」で気をつけることは?
「WEB上で読み取る」なら、“RGB” また
は、“インデックスカラー”というモードで
よい。
「印刷物で読み取る」なら、印刷の仕組み
から、“グレースケール”というカラーモード
にしないといけない。
インデックスカラーとは?
最大256色のカラーパレットを用意して、その中の色だけで画像を表す方式。
『コトバンク』
GIF、PNG、TIFF形式の画像ファイルに用いられる。
インデックスカラー(インデックス カラー)とは-辞書
誰でも簡単にRQを作ることができ、
最近では、QR作成サイトもいっぱいあります。
せっかくQRを載せても、読み取れないと
いうことが起きていたら本当にもったいな
いですよね。
アクセスしてほしいのに、してもらえない。
いや、アクセスできない状態になっている。
だからこそ、QRを作成して紙媒体に載せ
る側も仕組みや基本のルールを知ってお
く必要があると改めて思いました。
QRコード作成サイトでおすすめは?
及部デザイン事務所では、「デンソー」
さんのQRサイトで作っています。
なぜなら、QRコードを開発した企業だから
です。
一番安心できるそうで、社長は広告代理
店の担当の方(Bさん)から教えてもらった
そうです。
QRコードを作成して紙媒体に印刷する場合に気をつけることは?
「カラーモードは大丈夫ですか?」
RGBになっていませんか?
グレースケール(K100%)になっているこ
とを必ずチェック。
「サイズは適切ですか?」
推奨サイズは、「9㎜」。
なぜなら、小さすぎると読み取れない
からです。
携帯やアプリの性能もどんどん良くなって
きていますが、どんな携帯(ガラケー)でも
読み取れることを前提にしておくと親切で
すね。
また、印刷用紙によっても読み取れない
場合もあるからです。
余談ですが、
QRが出始めた頃、社長と広告代理店の
Bさんとで、実際にスキャンしてどこまでの
サイズなら読み取れるか確認しながら
やっていたという話を聞きました。
今では、デンソーさんや他のサイトでも
推奨サイズを載せているので、
ありがたい!と言っていました。笑
最小サイズは「9㎜」ですが、紙質や環境
によって読み取りにくくなるそうなので、
15㎜以上のサイズを推奨していました。
参照サイト
『QRコード お役立ち情報』
QRコードの読み取れる最小サイズを検証!
「まわりに余白をつけていますか?」
白地になっていますか?
なぜなら、よりQRを読み取りやすくする
ためです。
例えば、QRを並べて表示したいとき、
距離が近すぎるとうまく読み取ることが
できません。
なぜなら、最近、校正したもので
YouTubeのQRとインスタのQRが近い
距離にあり、実際に試したのですが、片方
しか読み取れず、何回かやってようやく
もう片方も読み取れたという感じでした。
余白は2㎜が推奨で、QRの下地(余白も
含め)は白が読み取りやすいです。
QRコードの校正も必須ですね!
一番大事なことは、出力したものを読み
取れるのか確認すること!
アナログだけど、これがベストだと思います!
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
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