【初心者向け】WEB媒体・紙媒体の校正の違いとは?校正チェックリスト付き

【校正初心者必見】WEB媒体と紙媒体の校正チェックポイント! ブログ

こんにちは。長壁です。

WEB媒体と紙媒体の校正の違いとは?

及部デザイン事務所では主に紙媒体の
デザイン制作をしています。

過去にはランディングページやレポート
資料の電子版のデザイン制作を行った
こともあります。

その経験から校正ではどんな違いがある
のだろう?

違いを整理して今後の校正に活かすこと
はもちろん、初めて校正を担当する方に
とって役立つ情報となるようお伝えします。

WEB媒体と紙媒体の種類と特徴

WEB媒体にはどんな種類があるのか?
紙媒体にはどんな種類があるのか?

それぞれ整理してみました。

WEB媒体の種類

  • ホームページ
  • ランディングページ…特定の商品の購入やサービスの申し込みに誘導するページ。
  • 電子版(PDF)…紙媒体の印刷物をデジタル化したもの。
  • SNS
  • WEB広告…バナー広告、リスティング広告、動画広告、SNS広告他

などの種類があります。

紙媒体の種類

  • チラシ(フライヤー)
  • リーフレット(折り加工あり)
  • パンフレット(冊子)
  • DM(ダイレクトメール)
  • ポスター
  • 名刺
  • 新聞
  • 雑誌

などの種類があります。

校正のチェックポイント

校正するときにチェックするところは?

今までの紙媒体の経験からと、過去に
制作したランディングページやレポートの
電子版の経験から、弊社が行っている
校正で必要なチェックポイントをお伝えし
ます。

「共通のチェックポイント」

①ノンブル
(冊子などページ数のあるもの)

②誤字脱字
(英語表記の場合スペルチェックを忘れずに)

③表記の統一
(用語や表記のゆれ、フォントの違いなど)

④文末表現の統一

⑤句読点の位置とあるなし

⑥主語述語の関係などの文法

⑦事実確認
(固有名詞、日付、曜日、数値、
電話番号、住所など)

⑧画像やイラスト

⑨ロゴマーク

⑩URL、QR

⑪表現
(読みにくい表現や不適切な表現など)

⑫全体のサイズ
(WEB媒体の場合はパソコンやスマホで
確認)
(紙媒体の場合は、必ずトンボでカットして
確認)

「紙媒体特有のチェックポイント」

ここからは、紙媒体の校正で必須!

⑬ページ数の確認
(4または8の倍数になっているか)

⑭QRは出力して読み取れるか確認

なぜなら、QR作成ソフトはRGBという
カラーモードが多いので、そのまま印刷
すると読み取れない場合があるからです。

【QRについての詳しい記事もご覧ください】

⑮地図
(いただいたデータをもとにデザイナーが
書き起こした場合)

なぜなら、弊社ではデザイナーがテキスト
を打ちながら作る場合があるため、誤変
換がないか、地図に載っている固有名詞
が間違っていないか確認する必要がある
からです。

⑯トンボまで塗り足しされているか

紙の端まで色を印刷する場合、塗り足し
がないと印刷会社で断裁したとき断裁
ズレが生じた際に、用紙の白い部分が
出てしまう可能性があるからです。

⑰余分なものがないか
(例えば余分な罫線など)

なぜなら、データ作成時に不必要な罫線
や文字などが残っている場合もあるから
です。

⑱入稿データの確認

デザイナーが印刷会社に入稿するために
入稿データを作成します。

入稿データを作成する際に何らかのトラブ
ルによって入っていた画像が抜けている
などの問題も起こる可能性があるため、
校了した最終の出力紙と照らし合わせて
確認します。

⑲刷り上がりの確認

印刷会社から刷り上がりが届いたら、検品
を行います。

刷り上がりと入稿データを照らし合わせて
確認することと、納品部数を確認します。

WEB媒体と紙媒体の校正における違い

WEB媒体と紙媒体では何が違う?

紙媒体とWEB媒体の制作で
「大きな違いがある」。
それは、
紙媒体では内容を入れるスペースが限られている。

また、紙媒体でパンフレットなどのページ
ものの場合は、印刷から製本までの仕組
みから、総ページ数は「4または8の倍数に
する」。

もし途中で内容を追加となると紙媒体の
場合は、どこかを削除したりなどの調整が
必要になります。

WEB媒体はさほど気にしなくても問題ない
そうです。

WEB媒体も紙媒体も画面で校正される方
もいると思います。ただ、弊社の場合は、
必ず出力紙で校正します。

紙媒体は原寸で出力して、必ずトンボで
カットして確認します。

仕上がりサイズの状態でデザイナーが
確認するために必須です。
冊子の場合は、製本して確認することも
あります。

WEB媒体はパソコンやスマホで確認し、
ファーストビューやスクロールしたときの
見え方を確認します。

紙媒体のほうが、確認する工程が多いで
すが、印刷工程の特性上、修正が困難で
あるためです。

その理由は入稿した後に修正が入った
場合に大きく影響するからです。

【トンボについての解説記事はこちらから】

修正時の対応の違い

修正があった場合の違いを比較してみま
した。

WEB媒体は担当者に連絡をして、
すぐに修正可能。

紙媒体は印刷会社に入稿したら
修正不可。

万が一、入校後に修正が入ってしまった場合
①デザイン会社がデータを修正
②クライアントが確認
③再校了
④入稿データの作成確認
⑤印刷会社へ再入稿
⑥印刷会社で刷り直し
⑦再納品

このようにクライアント、デザイン会社、
印刷会社がそれぞれやり直すことに
なります。

時間はもちろん費用もさらにかかってしま
います。

初校から入稿までの校正は丁寧に細部
まで確認する必要があります。

クライアントとの連携も大切です。

【まとめ】校正で失敗しないためのポイント

違いを比較してみて、校正でも全力で
サポートできるよう、私も毎回丁寧に
チェックしようと改めて実感しました。

言葉は知らないうちに間違った使い方を
していることもあります。

自分が正しいと思い込むと間違いに気づ
けないことがあり、私もたくさん失敗してき
ました。

そうならないためにも、思い込みはせず、
一度立ち止まって調べたり確認したりする
ことをおすすめします!

この記事が、広報担当になったばかりで、
初めて校正作業をされる方の参考になれ
ば幸いです。

【関連記事】

Comment

タイトルとURLをコピーしました