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「完全原稿」って何?デザイン依頼の前に知っておきたい!「完全原稿」と「原稿」の違い

言った言わないを防ぐ!完全原稿と原稿の違いから学んだこと ブログ

こんにちは。長壁です。

もし、私がクライアントと見積もり交渉する
立場だったら。

(私)クライアントに、「原稿や写真は
   ご用意いただけますか?」
   「完全原稿でしょうか?」

(クライアント)「はい、用意できます。」

(私)「よし。完全原稿と写真はクライアン
   トから支給だから、デザイン費には
   コピーやリライト分は入れなくて大丈
   夫だな。」

こちらから出した見積もりは問題なく
クライアントにも了承をもらった。

いざ、制作に入ってみたらデザイナーの
社長から「原稿が完全じゃないよ。」と
私は言われた。

私は「えっ!クライアントから原稿は完全原
稿を用意すると言われました。」

社長から「相手は完全原稿の意味を
わかっていた?確認した?」

私は「わかりません。いえ、そこまで確認
してません…。」

完全に焦ると思います。
「すみません。すみません。」「どうしよう。」
「私が確認しなかったから。」

と、なるでしょう。

想像しただけでも恐ろしい。

逆に依頼者側でも恐ろしいことが起きる
かもしれません。

チラシのデザイン制作を依頼することに
なり、初めて担当になった。

受注前に見積もり依頼をお願いするにあ
たり、「原稿や写真などはご支給いただけ
ますか?」「完全原稿ですか?」とデザイン
会社に聞かれ、「はい。用意できます。」と
答えた。

途中段階、または請求前に「最初の見積
もり内容とは異なるので、再見積もりを
お出しします。」と言われた。

原稿は用意したのになぜ?

最初の見積もりは「完全原稿」の場合の
金額だった。
「完全?」「何が違うの?」
困った!どうしよう!とならないために。

デザイン制作の見積もりで大事なこと。
それは

「前提条件をしっかり確認」
「修正回数の確認」

と社長から教えてもらいました。

この2つをお互いに確認しておかないと…

ヤバいそうです!!

「完全原稿」とはどういう意味?「原稿」との違い

では、完全原稿とはどういう意味?

原稿との違いは何?

なぜ、完全原稿と原稿では金額に違いが
出るのだろう?

制作会社とやり取りをする際に、必ず出て
くる言葉があります。
それが、「完全原稿」と「原稿」。

この2つは似ているようで、求められる
原稿の内容が変わります。

では、どう違うのでしょうか?

完全原稿という言葉は、クライアントと
デザイン会社(印刷会社)でよく使われる
と思います。

どこからどこまでに渡す原稿(データ)か
どうかで相手に求める内容が異なります。

クライアントがチラシやDMやパンフレット
などをデザイン会社または、印刷会社
(制作兼任)へ依頼する場合。

デザイン会社または、印刷会社(制作兼
任)へ渡す完全原稿とは?

原稿とはテキストデータ(テキスト原稿)
のこと。
完全原稿とは、原稿内容に漏れがなく
デザイン会社等で加筆したり修正したり
することがない原稿(データ)のこと。

「完全」は、欠けたところや足りないところ
がまったくないという意味です。

弊社での「完全原稿」の定義

ここでは、クライアント→デザイン会社
でのやり取りの完全原稿についてお伝え
します。

弊社では、ご依頼を受ける際にクライアン
ト側で準備してもらう原稿(文字原稿、写
真などの画像)を提供してもらえるかどう
かの確認をします。

完全原稿であれば、いただいた文字原稿
や写真画像などをそのまま使うことができ
ます。

完全原稿でない場合は、いただいた原稿
からデザイナーの弊社代表がキャッチ
コピーを考えたり、クライアントのホーム
ページから情報を集め書き加えたりなど
の作業が発生します。

コピーライターという職業の方がいるよう
に、完全原稿かそうでない場合で、デザ
イナー側が担う作業も変わるということです。

正直、私も最初どう違うのかよくわかって
いませんでした。

「完全原稿」実例解説:ある企業さまのケース

「完全原稿」について実例で解説します。

ある企業の担当者から告知用セミナー
チラシの依頼を受けたときがありました。

新規のご依頼で用意していただく原稿
は、ほぼ完全原稿です。

「完全原稿」はどういう原稿のこと?

1.原稿はWordの文書で支給されます。
弊社に原稿を送る前には、すでに社内の
上長や、セミナーの場合は講師の方へ
確認済みの原稿が届きます。

2.支給されたWordの文書を私がテキス
トデータにします。

弊社代表が使うMacやアプリケーションへ
の不具合が生じないために、テキスト
データ(テキストエディット)にしています。

こちらの企業さまからいただく原稿は、
弊社では加筆したり修正したりする
ことはありません。

ごくまれに誤字脱字があった場合のみ、
担当者に誤字脱字があったことを伝えて
弊社で修正します。

弊社代表に聞いた!原稿を活かすデザインとは

デザイナーが行うデザインとは?

弊社代表に聞きました。
社長「こちらの企業の場合、文章などは原
稿通りにしている。なぜかというと、(原稿
内容は上長や講師に確認済みだから加
筆修正はしないでね)というニュアンスを
含んでいるからだよ。想像力も必要。」

社長「デザインでどういうところを意識して
いるかというと、読む順番に気をつけてい
る。チラシを見たときに目が逆行しないよ
うにね。それから長い文章の場合は長く見
せないよう工夫が必要。長いからといって
略歴などは省略しない。原稿を書いた人
を尊重することが大事。」

私「確かに、セミナーチラシの初校を
校正したとき、原稿とは印象が違いますよ
ね。より読みやすくなっていました。」

こちらのある企業さまの場合、
原稿=完全原稿なので、デザイン費に
コピーやリライト費は含みません。

なので、完全原稿を支給という前提で
見積もりを出して、見積もり通りの請求
金額となります。

「完全」の認識のズレを防ぐために

日本人同士でも同じ言葉を使っていたと
しても、その言葉の意味に違いがあること
もあります。

原稿=完全原稿と認識しているデザイン
会社や印刷会社もいるかもしれない。
原稿と完全原稿を使い分けているところ
もあるかもしれない。

ここでの気づきは、
「同じ日本語をしゃべっているとは思わな
いほうがいい。」ということです。

社長は、「まず『完全?』『はて?』と思って
ほしい。」と言っていました。

完全原稿と原稿の違いを調べてみて、
相手方や私がわかったフリをしてそのまま
進めてしまったら、後々、大変なことになる
ということを理解しました。

やっぱりわからないときは、わからないま
まにせず、わかる人に聞いたり相談したり
することが何より大切なんだと私は思いま
した。

この記事を読んで、「完全原稿」について
少しでも理解が深まっていたらうれしいです。

私も含めですが、みなさん、わかるフリは
やめましょう。
ちょっとした言葉でも、その意味や認識の
ズレって良い結果を生まないと気づきました。

一つ一つ聞いたり確認したりして、お互い
に思いやることが大切ですね。

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