こんにちは。長壁です。
「日本語は主語を省略しても伝わる」と
いう思い込みはありませんか?
日本語は主語がなくても伝わる?その思い込み、危険かも
先日、社長と出かけた際に見つけた「主語
がないからわかりづらいのかも。」という文
に遭遇しました。
その文を「こういう風に言い換えたら、わか
りやすくならない?」と社長と私との会話を
織り交ぜながら、お伝えします。
社長も私も職業病かもしれませんね。
主語とは「誰が」「何が」にあたる言葉で
す。日本語は主語を省略しても伝わる
おもしろい文化ですよね。
確かに、主語を省略しても伝わる場合も
あります。しかし、時と場合によっては主語
がないことで「誰が?」「何が?」と相手に
疑問を抱かせてしまうこともあります。
会話の中だと何となく推測して、「〇〇さ
んのことだよな。」と思いながら聞いている
なんてこともあるあるですね。
会話ではなく、その文だけで相手に伝え
ないといけない場合、本当に伝えたいこと
が相手に届いているのかはわからないかも。
市役所の張り紙で起きたモヤモヤ体験
私と社長が市役所に行った日のこと。
社長が更新したマイナンバーの受け取り
で市役所に行きました。
社長は車を持っていないので、私の運転
で向かいました。市役所内に入って担当
窓口の番号札を取って、呼ばれるまで
二人で待機していました。
ふと、目の前の窓口にこんな文が書かれ
た案内が吊るされていました。
「7番窓口ご不在のためお呼び出し中の
番号札」
社長がまずその文に、「ん?誰のことを
言っているんだろう?」と疑問に思いました。
私も読んでみた所、「誰が不在?窓口の
担当者が不在?」と最初思ってしまいました。
でも、窓口を見ると市役所の担当者は
いるし、他の人の対応もしているし…。
「7番窓口にて番号を呼び出したけど、
いらっしゃらなかったので、この番号は
呼び出し継続中ですよ。」
ということを伝えたいのですよね。
呼び出した番号札の方が不在という意味
でした。
社長は、「不在に“ご”がついているから、
市の職員じゃないよね。」
主語が省略されていたのもあり、
「んー、ゴールにたどり着けない!」と思った
そうです。
「こう言い換えれば分かりやすい!」社長との考察タイム
勝手にリライトしちゃいました!
「“7番窓口、ご不在のためお呼び出し
継続中の番号札”ならどう?わかりやすく
ならない?」と社長がリライトを提案。
せっかくのなで、待ち時間に私もこっそり
考えてみました。
「7番窓口にて番号札お呼び出し継続中」
どうでしょうか?
この文章のように、(長い)一つの文章を
短くより簡潔にするときにも、主語を省い
てしまうことはよく起こりますよね。
あなたの文章、読み返して「誰が?」「何が?」と問う習慣を
あなたも、「この文章わかりづらい。」と
思ったり、「これだとわかりづらいよ。」と誰
かに指摘されたりした経験ありませんか?
私が書いたブログ記事を社長に確認して
もらった際、「主語が抜けてたり、誰が言っ
た言葉なのかがわかりづらかったりして
読みづらいかな。」と指摘されることもあり
ます。
必ず一度読み返して、「誰が?」「何が?」と
(心の中でも)質問してみる。
できれば、第三者に読んでもらうことを
おすすめします。
主語と述語はセットが基本
長い文章のときほど、主語と述語は
なるべく近くにすること。
同じ主語の文章が連続して続くときは、
主語を省いてもOK。
主語が変わるときは、主語を省略しない
ようにすること。
私自身も、主語がなくてわかりづらい文章
を書いてしまうことがあるので、今回は改
めて主語の重要性を考えるいいきっかけ
になりました。
伝わる文章を書くために、今日からできること
最後に、
大元にあったのは、市の職員さんの
親切心や、市民に対しての気配りだと
考えます。
せっかく役所まで来たのに、順番を待って
いる間に別の用事を済ませていて自分の
番が過ぎていた!「また順番待ちしないと
いけないの?」とならないように、「対応いた
しますので、いつでも声をかけてください
ね。」という気持ちの表れだと思いました。
余計なお世話かもしれませんが、市民の
方から「ありがとう」と言われて終われた
ら、職員の方も気分がいいですよね。
私自身、いろいろな文章を見て「これわか
りやすいな」「この表現おもしろいな」「これ
はどういう意味だろう?」「これはわかりづら
いな」と思ったら、「どうしてだろう?」と考え
てみるよう心がけています。
そうすると気づきも生まれます。
ビジネスメールでも使えます。
他の人のメールを読んだときに「読みやす
い」「この表現はうれしい」と思ったら参考
にしたり、「この文章のこの表現は素敵だ
な」と思ったら分析したりすると、自分の
メール文の表現の幅が広がると思います。
ここだけの話、私はよく社長のメールを
参考にしています!
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