【校正のコツ】チラシ・ポスター・DMなど文章やイラストの校正方法をわかりやすく解説します!

【校正のコツ】失敗から学んだ情報も盛り込みました! ブログ

こんにちは。長壁です。

社内で販促用のチラシやポスター、DMなど
を制作している方も、デザイン事務所に制作
物を依頼している方も必須の「校正」作業。

初めての方にもわかりやすく解説します!

なんと言っても、私自身が校正の初心者だっ
たからです。

主婦がデザイン事務所に入り、右も左もわか
らない状態でした。

社長から教わり、広告代理店の弊社担当の方
から教わり、本を読み、多くのクライアント
の制作物に携わり、これまでの経験から校正
の方法やコツをお伝えします。

ぜひ読んでみてください!

【校正とは何ですか?】

校正とは、校正紙を原稿と照らし合わせて、
誤字脱字はもちろん、誤った表記や文章など
に不備やもれがないかを確認し、正しく直す
作業のことです。

【校閲とは何ですか?】

校閲とは、文章の内容について事実確認をし
て、事実と異なる点はないか、表記方法は適
切か、読み手に誤解を招く表現はないかなど
を確認します。

内容に踏み込んだり、矛盾を指摘したり、
別の表現方法を提案したりします。

【一番大切な心がまえとは】

弊社では、校正が基本ですが時には内容まで
踏み込み校閲も行います。

特に、デザインをしている社長はコピーを
考えクライアントにご提案する場合もあり
ます。

そのため、常に読み手をイメージしています。

私は、社長から心がまえを学びました。
読み手をイメージして、校正と校閲をする
うえで、まず最初に行う作業が「素読み」
です。

【素読みとは】

社長が原稿をもとにデザインをします。

デザインしたものを弊社では社内のプリンタ
で出力し(だいたいは原寸サイズ)、出力し
た校正紙を一度通して最後まで読みます。

このときに意識することは、文章としておか
しくないか、何が書いてあるかわかるかな
ど、第一印象を大切に読むことです。

一つ一つの文字だけに注意してしまうと、
文章全体が見えなくなることがあります。

素読みをする前の原稿や、おおまかな内容を
把握しておくこと=「背景を頭に入れてから
『素読み』をすること」が大事だということ
を社長から教わりました。

また、「校閲」という作業でも、「素読み」
は重要な役割の一つです。
何を言っているのか、言っていることは
正しいのかという客観的に見る思考が大切
だからです。

【校正のコツ6選】

【校正その1】ノンブルチェック!

チラシやポスターなど1枚の紙媒体とは異な
り、ページもののパンフレットやカタログな
どの冊子は、「ノンブル」が入ります。

まず、「ノンブル」チェックを最初に行う
こと。

ノンブルチェックは、WEBと紙媒体の違い
の一つですね。

私自身、最初の頃は校正でのノンブルの位置
づけが低かったのです。
当時、『地味にスゴイ!校閲ガール』という
テレビを観て知りました笑

【校正その2】誤字脱字チェック!

思い込みは一番の敵です。
校正するときは、疑いの目で見ています。

大丈夫だろうという考え方は一番危険です。

先日も社長と校正の話で、社長が「誰も信じ
るな!自分の目も疑え!」と言っていまし
た。
何を信じるの?と思いますが、
それぐらいきちんと見ていても見落として
しまうことがあるからです。

【校正その3】表記・表現の統一チェック!

漢字なのか、ひらがななのか、
カタカナなのか、送り仮名は?などです。

クライアントによって異なりますので確認が
必要になります。

例えば、
「お問い合わせ」or「お問合せ」
「ください」or「下さい」
「お客様」or「お客さま」
「ひとつひとつ」or「一つひとつ」or
「一つ一つ」or「1つ1つ」
「資源ごみ」or「資源ゴミ」
価格表記は「円」or「¥」
サイズ表記は「mm」or「cm」
など。

他にもたくさんあります。

誤字ではないですが、表記がバラバラだと、
読み手に対してお客さまに対して不誠実に
なってしまいます。

きちんと統一されていることで、社内で
ルールを共有できていることにも繋がり
ます。

【校正その4】トンボまで塗り足しされているか、余分なものがないかチェック!

(塗り足しチェック)
先日こんなことがありました〜
あるクライアントの制作物でのこと。

広告代理店弊社担当の方から、一部、塗り足
しの不足があり再度入稿データを送ってほし
いと連絡があったのです。

「うわ〜やってしまった・・・」
塗り足しのチェックが出来ていなかったの
です。

この制作では、前回のものを流用して数か所
の修正依頼でした。

社長の場合、デザインするときに、全体の
バランスなどを見ながら制作するため、
塗り足しをせずにデザイン制作します。

最後(入稿前)に塗り足しをつけます。

下地が白の場合は問題ないのですが、下地に
色をつける場合、トンボまで塗り足しをして
おかないと、刷り上がりに余白が出てしまい
ます。

また、今回のように前回のものを流用する場
合、トンボまで塗り足しがされているか
チェックするのは校正の役割なので、それを
怠ってしまったことは反省です。

このことも踏まえ、紙媒体の場合は塗り足し
チェックが大事だということです。

(余分なものがないかチェック)
めったにないのですが、余分なものが入って
いる場合もある!

Macという機械を使ってデザインしているの
で、消したはずのものが残っていたり、線が
入っていたりなどの現象が起こる可能性もあ
るからです。

【校正その5】イラストも校正必須!

今までの案件でもあったのですが、社長が
イラストを書き起こすこともよくあります。

実際にあった初稿でのこと。
あるキャラクターのまゆげが片方ないという
ことがありました。
イラストを書き起こす段階でいろいろな作業
があるそうですが、写真画像とは違うという
こと。

文字や文章だけではなく、イラストも
各パーツをチェックする必要があります。

赤字修正後の校正では、前回の出力紙と修正
後の出力紙を重ねて透かしてみるといいです
よ〜

このとき、必ず同じサイズの用紙が前提です。

弊社では、この方法を入稿データを校正する
ときにも行っています。
広告代理店の担当の方から教えてもらった
手法です!

【校正その6】修正が入った場合、修正済みの箇所だけではなく、その周りも要チェック!

実際に何度かありました。
文字修正のみだったのですが、修正後の出力
紙を校正したとき、入っているはずのものが
抜けていたことがありました。

最近だと、そのページの文字だけの修正でし
たが、あるはずのノンブルの数字がなくなっ
ていたという事案がありました。

だからこそ、大事なことは修正箇所だけでは
なく、他の箇所も確認することです。

【赤字修正がパラパラきたら
クライアントが確認する部署が複数の場合】
赤入れをするときに重要です!

クライアントの赤入れをする担当の方が一人
の場合、出力紙に赤入れを入れてまとめてく
れます。

クライアントによっては、確認する部署や確
認する方が数名になると、それぞれの出力紙
にそれぞれの赤入れをする場合もあると思い
ます。

意外とここに落とし穴があります。

別々の出力紙にそれぞれの赤入れをした後、
広告代理店の方やデザイン事務所で一つに
まとめる場合があります。

赤入れを見落としてしまったり、表記や表現
がバラバラになってしまったりすることもあ
ります。

クライアントでも修正後の確認をすると思い
ますので、同じデータや同じ出力紙に赤入れ
をすると進行もスムーズになると思います。

ちなみに、昔はバラバラきた赤入れを手書き
で書き写すとミスも出やすいので、赤字の部
分だけを切り取って一つの出力紙にまとめる
方法も教えてもらったことがあります。

アナログですが、間違いがないんですよね笑

こんないい方法があるよ!という方はぜひ
教えてください!

【校正】WEBと紙では何が違う?

一番の違いは、
すぐに修正できるか、できないか。

WEBの場合は、記事をアップした後に、
万が一、誤字脱字があったことに気づいたと
しても気づいた時点で修正が可能です。

弊社でもブログ記事をアップしていますが、
アップした後に、後日読み返してみたら
「あっ!間違い発見!」ということがあり
ました〜

ただ、すぐに間違ったところだけを修正して
再アップすれば大きな問題にはなりません。

間違いを見つけたときは恥ずかしいですが笑

紙媒体の場合は、入稿前に気づくことができ
ればまだいいですが、
もし印刷会社さんに入稿データをお渡しし、
印刷工程に入ってしまったら、もう止める
ことはできません!

万が一、入稿後に修正が入ってしまった
場合
①デザイン会社が修正
②クライアントが確認
③校了
④入稿データの作成
⑤印刷会社へ入稿
⑥印刷会社で刷り直し
⑦再納品

こんなに手間と時間がかかります。
そして何より費用がかかります。

だからこそ、最後まで確認を怠らないこと、
疑いの目を持つこと、責任を持って役割を
することが大事だと改めて感じています。

【校正のコツ】まとめ!

  • 「校正その1」ノンブルチェック!
  • 「校正その2」誤字脱字チェック!
  • 「校正その3」表記・表現の統一チェック!
  • 「校正その4」トンボまで塗り足しされているか、余分なものがないかチェック!
  • 「校正その5」イラストも校正必須!
  • 「校正その6」修正が入った場合、修正済みの箇所だけではなく、その周りも要チェック!

みなさん、どうですか?
もしこの記事を読んで、こんは風に校正し
ているんだ〜。
同業者でしたら、私はこんな風に校正してい
るよ。とか、もう一度考えるきっかけになっ
ていたら嬉しいです。

一人でもお役に立てる情報になっていたら
幸いです。

校正、校閲は日々の積み重ねです。
縁の下の力持ちになれるよう、これからも
邁進していきたいと思います!

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