間違いやすいなのか、間違えやすいなのか。送り仮名「い」と「え」はどちらが正しいの?

〇〇やすいという言葉。間違いやすい?間違えやすい?さあ、どっち? ブログ

こんにちは。長壁です。

間違いやすいなのか、間違えやすいなのか。

「間違いやすい言葉」で違和感なく表記して
いました。
でも、「間違えやすい」という表記が目に留
まり、「あれっ!もしかして間違っていた?
これはマズい!」と思って調べたのがきっか
けです。

果たして、「間違いやすい」は間違いなの
か?それとも正しいのか?
ぜひ読んでみてください。

間違いやすいと間違えやすいはどっち?

結論から言うと
「間違いやすい」も「間違えやすい」も
両方存在する!

何が違うのかというと、文法において異なるようです。

間違いやすいは間違うの連用形
間違い(マス)とやすいがくっついてできた
言葉。

間違えやすいは間違えるの連用形
間違え(マス)とやすいがくっついてできた
言葉。

間違いがあるや、間違いを正す。の間違いは
名詞です。
名詞で間違えという言葉は使われないそうで
す。

間違いやすいの意味とは

間違う・・・①正しくない状態になる。

小学新国語辞典【改訂版】
監修 甲斐睦朗
光村教育図書

間違うの活用を見てみると、
(未然)間違い(ナイ)
(連用)間違い(マス)
(終止)間違う
(連体)間違う(コト・トキ)
(仮定)間違え(バ)
(命令)間違え

やすし(安し・易し)・・・③動詞の連用形について 〜しがちだ。簡単に〜ができる。

古語林
林 巨樹
安藤千鶴子
大修館書店

間違いやすいとは、正しくない状態になりがちという意味。

間違えやすいの意味とは

間違える・・・①しくじる。やり損なう。まちがう。
       ②取りちがえる。かんちがいする。

小学新国語辞典【改訂版】
監修 甲斐睦朗
光村教育図書

間違えるの活用を見てみると、
(未然)間違え(ナイ)
(連用)間違え(マス)
(終止)間違える
(連体)間違える(コト・トキ)
(仮定)間違えれ(バ)
(命令)間違えれ

やすし(安し・易し)・・・③動詞の連用形について 〜しがちだ。簡単に〜ができる。

古語林
林 巨樹
安藤千鶴子
大修館書店

間違えやすいとは、しくじりがちだ。勘違い
しがちだという意味。

間違えるは他動詞(動作や作用が他に及ぶこ
とを表す動詞)で、計算を間違えるなど、目
的語を伴うそう。
また、AとBを取り違えるという意味がある。

間違いやすい、間違えやすい以外の「〇〇やすい」で検証してみます。

「読み」やすい →「読む」の連用形
「わかり」やすい →「わかる」の連用形
「話し」やすい →「話す」の連用形
「見」やすい →「見る」の連用形
「動き」やすい →「動く」の連用形

他の言葉で見てみると、わかりやすいですね〜

「間違いやすい」も「間違えやすい」も正しい!

「間違い」やすい →「間違う」の連用形
「間違え」やすい →「間違える」の連用形

だから、2つとも正しい!!

間違っているよと言われると、嫌な感じ?

話が変わりますが、「間違う」の動詞を使っ
た例文に、「あなたの考え方は間違ってい
る」と載っていました。

ふと思い出しました!

子どもが小学校4年生ぐらいのときのこと。
宿題で出る算数のプリントの丸付けを親が
していたのですが、答え合わせをしている
と、間違いもありますよね。

その場合、「ここ間違ってるよー」と伝えた
のですが、なぜか、子どもは不機嫌。

このときは「間違いは悪いことではないよ。
どこが違っていたか気づいて次は気をつけれ
ばいいんだよ。」と言った記憶があります。

間違いがあるよ!と間違っているよ!では感じ方に違いがある?

今回、「間違う」と「間違える」という動詞
を調べて、子どもたちにこんな質問をしてみ
ました。

例えば、計算問題をしたあとに、お母さんか
ら間違いを指摘されたとき、次の2つの言い
方で感じ方に違いはあるか?

「ここ、間違いがあるよ」
「ここ、間違っているよ」

長男は、少し考えてあまり違いはないようだ
けど、どちらかというと、「間違いがある
よ」のほうが「親切な感じかな」

「間違っているよ」は「ちょっと嫌な感じか
な」
と教えてくれました。

次男は、あまり考えずに、「間違いがある
よ」は「優しい感じ」、「間違っているよ」
は「イラッとする」
笑と教えてくれました。

人によって受け取り方感じ方はさまざまだと
思いますが、子どもたちに聞いてみて、次男
のほうが言葉に敏感なんだなと気がつきまし
た。

間違いがあるよと間違っているよでは何が
違うのか?

もしかしたら、「間違いがあるよ」は、
「間違い」を指摘している。
一方、「間違っているよ」は、「あなたが」
を指摘しているのかも。

きちんと相手に伝わっている?【何を?誰が(何が)?】

社長は、この話を聞いて、
芸人の“とにかく明るい安村”さんのネタを
思い浮かべたと言っていました笑

なぜか?
イギリスの番組でウケたネタ
“Don’t worry,I’m wearing pants!!!”

日本でも鉄板ネタでテレビでよく観ていました!
日本語で“安心してください、はいてますよ”

何が違うのか、
それは、
目的語をちゃんと言っている!!です。

これを聞いて「確かにそうだ!!」と
思いました笑

動画で観てみました笑
ポーズをとった後に、
とにかく明るい安村さんが
「Don’t worry,I’m wearing!!!」と言うと、
審査員や観客たちが「pants!!!」とコール笑

まさかの会場全体を巻き込んだ
コールアンドレスポンス!!

日本語は主語や目的語を省略しても通じて
しまう。
一方で、相手が省略した言葉を違う言葉で
受け取ってしまうことも。

日本語と英語に違いについてのブログ記事はこちら↓

間違いがあるよ!と間違っているよ!【まとめ】

子どもに質問した話に戻すと、
母としては、「ここ、数字が間違っている
よ!」「計算を間違えているよ!」と言った
つもりが、
子どもたちは「(ぼくが)間違っている
よ!」と思い込んでしまった。

だから、「間違っているよ」と言われると、
自分を否定されている感じに聞こえるのかも
しれませんね!

「何が」「何を」をしっかり伝えることも
大事だなと母として思いました〜

みなさんも何気なく使っている言葉だと思い
ます。

ただ、どう違うのかなんてあまり気に留めな
いかもしれませんが、私自身、子どもに聞い
てみて「間違っているよ」と言うと、自分を
否定されている感じになる場合もあるのだと
発見がありました。

私も間違ってしまうことはよくあるので、
間違いはダメではなくて、間違ったあとに
どこがどう間違ってしまったのか、違いを探
してきちんと気づいて次に生かせるように伝
えることが大事ですよね。

これも社長の受け売りです笑

そのときのブログ記事もよかったら読んで
みてください!

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