「ご請求書」「請求書」どっち? 意外と知らない「ご」と「お」の使い方

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こんにちは。長壁です。

その「ご」「お」は正しい?

請求書を郵送でお送りするとき、必ず送り状
を添えます。
その送り状での「請求書」という言葉に
私は「ご請求書」と書いていたのです。

入社当時は、何でもかんでも「お」や「ご」
をつけていた私でした笑

意外と知らない「ご請求書」と「請求書」は
どっちがいいのだろう?
この疑問を解消したいと思います!

【「ご請求書」の「ご」とは】

敬語には
①尊敬語
②謙譲語
③丁寧語
④美化語
があります。

「ご請求書」の「ご」は④美化語に
あたります。

美化語とは、物事を美化して述べるときに
使います。
名詞や形容詞の頭に「お」や「ご」をつけて
相手に丁寧に伝える方法です。

「お」は主に訓読みの言葉につけて使います。
「ご」は主に音読みの言葉につけて使います。

請求書は音読みなので、「ご」をつけて
「ご請求書」となっています。

【「ご請求書」「請求書」はどっち?】

「ご請求書」と「請求書」はどちらも広く
一般的に使われているので、どちらでもよい!

厚生労働省が出している「請求書の参考例」
にあるように、厚労省も「御請求書」と表記
しているからです。

厚生労働省
請求書の参考例』より
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000068152.pdf

ただ、請求書に「ご」をつけたときに、
何となーくモヤモヤっと違和感を感じる方も
いるのでは?
私自身も、何となーく違和感を覚えたので
調べました。

【「ご」「お」の使い方】

当時の私のように、何でもかんでも「お」
「ご」をつければいいということでは
ないのです。

なぜなら、美化語にできないものもあるから
です。

例えば、外来語(メールなど)・公共のもの
(電車など)・自然現象(雨など)・悪い意
味の言葉(頭痛など)です。

「請求書」は美化語にできないものにあたら
ない?と思ったのですが、
色々調べてみると
請求書の言葉には「ご」をつけなくてOK
なんだ!知りました。

まず、請求というのは自分側が相手に請求を
する行為であること。
自分が何かをするとき「ご」「お」「御」は
つけないからです。

どっち?と迷ったときは「請求書」と表記
することをおすすめします!

実際、弊社に届く請求書を確認してみると、
ほぼ「請求書」という表記です!

【ビジネスでの「請求書」「請求」を使った他の表記】

①封書送る場合、封筒に「請求書在中」と
いうことばをよく目にしませんか?

これ弊社もよく使います。
というのも、封書の場合中身が何なのか、
相手が開封する前にわかるようにするためです。

「請求書在中」「〇〇資料在中」など封書で
送る場合に、とても便利です。
このときも「ご」「お」「御」は不要です。

②ビジネスメールで送る場合、「ご請求させ
ていただきます」?「ご請求いたします」?
どっち?

「ご請求させていただきます」は誤りです。

自分が行う行為に対して相手に許可を求める
ことばの使い方です。
「ご請求いたします」「ご請求申し上げま
す」を使うとよいそうです。

まとめ!【「ご請求書」「請求書」どっち?意外と知らない「ご」と「お」の使い方】

「ご請求書」「請求書」を表記するとき、
どちらでもよいが、
「請求書」を使ったほうが無難です!

ビジネスメールや紙面で相手に請求すること
を伝えるとき
「ご請求いたします」または、「ご請求申し
上げます」を使うとよいです!

「言葉の意味を理解することの大切さ」や
「相手との関係を理解すること」が
大事ですね。

このとき、敬語とのバランスを考えなければ
いけないのです。

何でもかんでも「お」「ご」をつけて美化し
ちゃうクセが出ないように気をつけないとで
すね笑

丁寧に丁寧にと思うあまり、不自然な敬語に
なってしまうこともあるので、
要注意です!

たまには初心に戻って基本を学び直すのも
ありですね!

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