こんにちは。長壁です。
チラシや冊子などに店舗の地図が載って
いるのを見ますよね?
それぞれオリジナルの地図がデザイン
されています。
広報担当の方なら、知っていて損はない
ですよ。
Googleマップなどをそのまま印刷すると
ダメな理由と地図の「描き起こし」に
ついてお伝えします。
なぜ?Googleマップではダメなの?
グラフィックデザイナーである弊社代表
は、紙媒体に地図を載せる場合、必ず
地図を描き起こしています。
なぜ?
Googleマップではダメなの?
そのまま貼り付けてコピーしたらアウト
なの?
なんでデザイナーは地図を描き起こすの?
なぜなら、地図も著作物として著作権法
により保護されているからです。
Googleマップは、私たちも日常生活で
よく使いますよね。
行きたい場所を検索すれば地図で教えて
くれ、経路案内もしてくれるとても便利な
機能です。
しかし、そのGoogleマップをそのまま
印刷物に使うことは違反になるそうです。
Yahoo!マップも同様です。
企業の場合、社内利用だとしても
営利目的となるので注意が必要です。
地図をそのままWordやExcel、
PowerPointなどに貼り付けて印刷して
配布するのもアウトです。
チラシを見るとチラシごとに地図も異なり
ます。
それはきっと、デザイナーが地図を
描き起こしているからだと思います。
デザイナーが地図を「描き起こす」理由
及部デザイン事務所の場合、チラシや
パンフレットなどの冊子の案件で地図を
掲載するとき。
Googleマップも参考にしながら、
デザイナーの社長が新しく地図を
描き起こします。
描き起こすことで、著作権の問題を
クリアできるだけでなく、
より分かりやすい地図を作ることが
できます。
クライアントから参考用にPDFデータ等の
地図を支給してくれる場合も、あくまで
参考・確認用として使わせてもらいます。
地図によっては、目的地を上にしている
場合と、北を上にしている場合とがあると
思います。
社長が描き起こすときは、
「北を上に揃えている」ということを以前、
教えてもらいました。
過去に、クライアントから支給される
データは方位が統一されていないことが
ありました。
スマホがそこまで普及されていない
頃は、駅を下に目的地を上にしていた
こともあったそうです。
一般的に目にする地図は北が上。
紙面に載っている地図は、不特定多数の
人が見るため、一般的な地図のように
北を上にしています。
土地勘のある人は、地図を見たときに
「場所があの辺だな。」と分かるようにする
ためでもあります。
そう!
チラシやポスターに載せる地図は、
「場所がどの辺にあるか」わかればいい。
さらに分かりやすくするために、目印と
なる駅・建物・交差点名などが大切になる
のですね。
これら目印となる駅や建物や交差点など
をGoogleマップで確認しています。
この道は一方通行なのか?
車は通れるのか?
など、細かい部分は、ストリートビューを
使って確認します。
社長が過去に、いろいろな人たちから
聞いた話。
車を運転する男子は「北が上」にあるほうが
見やすい。
女子は「目的地が上」という声が多かった
そうです。
徒歩や特に女性は目的地を上にして
あると分かりやすいのかもしれません。
↑
そうかも!と私も思いました。
目的地を上にしたほうが分かりやすい
のはなぜ?
それは、自分のいる地点を手前に、
進行方向を上にしたほうが見やすくなる
からです。
地図を読むのが苦手な私は、北が上
より、目的地が上のほうが方向をつかみ
やすくなります。
歩きながらや、また、車を運転しながら
でも目的地に向かって進むよう誘導して
くれるので、地図を読むのが苦手でも
分かりやすいのですね。
「描き起こす」と「書き起こす」の違い
ここまで「描き起こす」という言葉が
出てきましたが、どういう意味?と思う方も
いるのでは?
描き起こすとは。
既存の何かを元にして、手描きや
デジタルツールを使って新たにビジュアル
を作成すること。
イラストでも、「描き起こす」という言葉が
使われます。
クライアントから支給された写真や図など
を元に、デザイナーがデザインとして
使えるようにイラストとして仕上げること。
単なるコピーではなく、デザイナーが手を
動かして形を新しく創造することという
意味です。
同じ「かきおこす」でも「書き起こす」が
あります。
こちらは、会話の内容を文字にしたり、
手書きのものをデジタルデータ化したり
すること。
余談ですが、
お子さんがいるお母さんはあるあるだと
思います。
「そういえば、私も地図を描き起こしたこと
あったわ!」と思い出しました。
子どもが小学生の頃、個人調査表(別の
名称の可能性あり)を学校に提出する
必要がありました。
そこには、自宅から学校までの地図を描く
欄がありました。
私、苦手でした〜
そもそも地図を見るのも苦手なのに、
地図を描かなきゃいけないなんて…
どこから描けばいいの?
このスペースにおさめるにはどんな
距離感で描けばいいの?
地図を見ながら何度も何度も描き直した
ことを思い出しましたw
「これって描き起こしじゃん!!」
後で聞いて知ったこと。
数年に1回新しく提出したり、中学校に
あがると中学校用でまた提出したりする
のですが、一回描いた地図を使いまわせ
ばよいということ。
地図の部分だけを切り取って、新しい
用紙の枠に貼り付ける。
自分が描き起こした地図だから、
また使っても問題ない。
確かにこれなら、数秒で終わる。
今日のまとめ:広報担当者が知っておくべき3つのこと
広報の仕事では、デザインに関わる場面
が多々あります。
・地図は著作物
Googleマップなどをそのまま印刷物に
使うことは違反になるので要注意です。
・デザイナーは地図を「描き起こす」
著作権をクリアし、より分かりやすい地図
を作るために、デザインとして新しく作成
します。
・「描き起こす」とは
既存のビジュアルを元に、
新しいビジュアルを作り出すこと。
社内の広報活動にも役立つ情報となって
いたらうれしいです。
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