日本語のシール全体を一言で表す英語はない!

「seal」と「シール」英語本来の意味と日本語としての意味は違う?! ブログ

こんにちは。長壁です。

シールとラベルの違いは?

日本語と同じように普段よく使うカタカナ語
(外来語)。

ふと、これってシールなの?ラベルなの?と
思ったきっかけがありました。

ファイルやボックスに貼って分類するときに
使うラベル。子どもが使っていて、ふとパッ
ケージを見ると、「ラベル」と「文具シー
ル」の2つの表記がありました!

どっち?

そういえば、
SDGsに関心を持つようになり、食品容器に
必ず貼られているシールやラベルたち。
宅急便のダンボール箱にも色々な表示のシー
ルが貼られていますね。

これって、シール?ラベル?

ペットボトルの周りについているプラスチッ
クの表示もラベルとも呼んでいるし、のり付
けされているか、されていないかの違いでも
なさそうだし。

みなさんはどうやって使い分けているの?
知らないのは私だけ?!

英語のシールとラベルの違い。

「seal」
印、印章、印鑑、はん、封印(紙)、口どめ、確証、保証、しるし、徴候

『デイリーコンサイス英和辞典』
第4版
三省堂

「label」
はり札(紙)、ふせん


『デイリーコンサイス英和辞典』
第4版
三省堂

本来の意味は、今のいわゆるのりの付いた紙
やプラスチックのシールとは違うことを初め
て知りました。

sealの語源は、ラテン語のsigillumで、
小さな像、または印章の意味。

そして署名という意味の英語「sign」は、
ここから派生した、印を意味するラテン語
「signum」に由来するそうです。

日本でのり付の紙などをシールと呼ぶように
なったのは、アメリカの影響。

アメリカでは用途を問わずのり付きの紙片を
シールと呼ぶこともあり、戦後の日本にこの
意味で広く使われるようになったそう。

英語では用途・大きさ・材質などにより分類されて呼ばれています。
「sticker」(ステッカー)
「decal」(デカール)
「label」(ラベル) など

日本語のシール全体を一言で表す英語はない!!

「ステッカー」「ラベル」「デカール」日本語ではどう区別されているのでしょうか?

・「ステッカー」…屋外用などのしっかりした作り。耐水性で粘着力も強いものが多い。


・「ラベル」…のり付きのふせんや荷札・商品に貼り付けられる値段や性質などを記した紙片。


・「デカール」…裏面に印刷されており、台紙は粘着せず印刷のみが転写されるもの。

“シールを表す言葉”より
シール – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB


つまり、これらを総称してシールと呼ばれる
のですね!

スーパーなどで売っている商品のパッケージ
に貼られているのは、相手に、見る人に情報
を伝えるための表示だから、「ラベル」とい
うことですね。
例えば、お肉だったら価格・量・生産地・製
造者などなど。

ペットボトルも商品名など情報を伝える表示
なので、「ラベル」と呼ぶのですね〜

英語本来の意味で使われていた時代。
今でも、封書を郵便で出すとき、ふたはのり
などを貼って綴じ口に「〆」の文字を書いて
出すことが多いです。これは、しっかり封を
した・送る相手に届くまでに開封されていな
いという意味です。

もともとは封緘用の印章が使われていたそう
です。郵便制度が発達し、のり付きの封筒に
より信書としての秘密性を十分に保てるよう
になったことで印章を使う頻度も減り、ほと
んど用いられなくなったとのことです。

また、封緘用でないシールは日本では
1912年大正元年に初めて作られたと
いわれています。

今では当たり前のように文具店や雑貨屋さん
で色々なシールやキャラクターシールが販売
されていたり、お菓子のおまけでついていま
すね。
小中学生の頃、よく買って色々なものに貼っ
ていました(笑)

今でも封緘用としての意味を持つシールが、
結婚式の招待状などに使用される金色のシー
ルです。

大河ドラマ『青天を衝け』で郵便制度を初め
て作った場面で、封書に印章を押している
シーンを思いだしました!

言葉の変化っておもしろいですね!
まさか、シールの英語本来の意味が印章とは
驚きでした!

参考サイト
「シール-Wikipedia」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB

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