今話題!業務スーパー流で地熱発電?日本の地熱発電がどう進む?調べてみました!

業務スーパー流で地熱発電!?正解はひとつじゃないのですね! ブログ

こんにちは。長壁です。

日本の地熱資源保有量がどのくらいある
のか知っていますか?

なんと!
地熱資源保有量は世界で3位の日本。
だけど、発電能力は世界で10位と遅れを
とっているそうです。

「なぜ、地熱発電はなかなか進まないの
かな?」

海外の地熱発電所では、日本の企業が
大活躍しています。

驚いたことに、全世界の7割近くのシェア
を日本のメーカーが占めています!

「こんなに高い技術力を持っているのに、
日本では地熱があまり活用されていない
のはなぜかな?」

そんな疑問を持っていた私です(密かに
ね)。
ネットニュースを読んでいたら、常識破り
の発想と工夫で地熱発電に挑んで、注目
を集めている方がいることを知りました。

その方とは、業務スーパー創業者の
『沼田昭二さん』です。

業務スーパー流で地熱発電に挑んでいる
そうですが、「え!どういうこと?全く違う業
種なのにどうやって?」という興味を私はも
ちました。

まず、地熱発電が日本で進まない理由とは?

理由①
地熱発電所を造って運転させるまで、
莫大な費用と時間を要するからです。

理由②
資源に恵まれた場所が国立公園の中など
法律の規制や、温泉地の付近だと温泉に
悪影響を及ぼすのでは?という反対意見も
多かったことからです。

理由③
他の発電方法と違い、井戸を掘って蒸気
を出してみないと地熱資源の可能性を確
認できないという地下の掘削リスク問題が
あることからです。

どうやって、地熱発電問題を解決したの?

これらの問題を解決するために
沼田昭二さんは、再生可能エネルギーと
地域活性を同時にやりたいという強い気持
ちから、「町おこしエネルギー」を立ち上
げ、第1号として、熊本県小国町に地熱発
電所を完成させ、2024年3月に運転開
始したそうです。

地熱発電の運転開始までの期間を短く!

莫大な費用と時間が必要な地熱発電で
すが、地熱発電の開発や運転開始までの
やり方が30年〜50年変わっていないそう
です。

沼田さんたちは、
10年以上かかっている期間を5年以下で
やろうと考え、あらゆる点を見直しアイデ
アを出したそうです。

一番の問題が、発電所の設計がオーダー
メイドということ。
これは、水蒸気の量にあわせた規模の発
電所をいちから設計することが今までのや
り方らしいです。

なぜかというと、発電量を最大限にする
ためだからとのこと。

アイデア①【発電所の設計の見直し】

水蒸気の量にあわせるのではなくて、
発電所の設計を同じにすること。
水蒸気が多くても、あえて小さめの発電
所にする仕組みを導入したそうです。

メリットが、この仕組みを標準化することで
全国どこでも同じ設計で効率的に展開で
きるとのこと。

コンパクト展開することで、費用も時間も
今までより抑えることができるのですね。

アイデア②【自作の掘削機の開発】

地熱発電は、リスクとハードルがとてつも
なく高いことを知りました。

十分な熱と量の水蒸気を掘り当てる成功
確率は5本〜10本掘って、1本程度!

1回の採掘ごとにかかる費用が1億円!

採掘するためには大型のクレーン車が
必要で、採掘場所への道は悪路が多く、
そのための新たな道の整備なども必要!

わぁお!
想像以上にお金と労力と時間が必要な
ことにビックリですね。

そこで、
自作の掘削機の開発。
自走式なので、狭い悪路でも移動が可能
で、採掘するためのやぐらの組み立ても
不要になったということです。

その結果、工程の短縮や採掘コストは
半分程度まで抑えることに成功したそう
です。

アイデア③【フランチャイズ化する】

地熱発電で一番リスクが高いとされてい
る地下の地質調査と掘削調査。

地下の熱源を当てるのはリスクが99%
らしい!
ここが安定すれば地上のリスクは1%も
ない。

リスクが高い熱源の調査・開発を「町おこ
しエネルギー」が担い、フランチャイズ加
盟者は、地上のコストを負担してもらうこと
で、地熱発電のすそ野をもっと広げる取り
組みをされているそうです。

これにより、今までかかっていた莫大な
費用と時間の削減、地下の掘削リスク
問題を軽減することにつながっているの
ですね。

温泉地での反対意見では。

地熱発電が進まない理由のひとつに、温
泉地の付近だと、温泉に悪影響を及ぼす
のでは?温泉水が枯渇したらどうするの?
という反対意見が多くあったこと。

しかし、地熱発電に必要な「地熱貯留層」
は1000m〜3000mと非常に深い所にあ
ります。

一方、温泉に必要な「温泉帯水層」は
数百mと浅い所にあります。

上記2つの間に水を透しにくい地層が
あり、
・双方が独立している場合
・熱だけが伝わって温泉をあたためている
場合

層がある場所の位置が違うので、
温泉地に影響はほとんどないとされている
そうです。

沼田さんたちも2年にわたって調査した
資料を元に説明していったそうです。

さらに、町の代表の方たちに地熱の掘削
現場を実際に見てもらい、地熱開発につ
いてより深く理解してもらえるよう努めたと
のことです。

不安を少しでも取り除けるよう、丁寧な対
応をし続けた結果、町の方たちにも理解
を得ることができたのかなと思いました。

今話題!業務スーパー流で地熱発電?日本の地熱発電がどう進む?調べてみたら「正解はひとつじゃない」ことに気づいた。

業務スーパー創業者の地熱発電の取り組
みについて調べたら、
これぞ、「正解はひとつじゃないんだ!!」
と感じました。

何が問題なのか、どうすれば解決できる
のか考えたときに、解決策はひとつじゃな
いんだなと改めて感じました。

沼田さんたちが業務スーパーでやってき
たことを別の業種で生かす発想力と行動
力が、日本の地熱資源を生かして、自国
で電力を賄えるようになったらすごいです
よね。

群馬県も温泉で有名ですからね〜笑

私は、地熱発電所ってすっごく大きくて広
い面積を要するイメージをしていました。

規模の大きい地熱発電所や海外の地熱
発電所を映像で見ていたからですね。

でも、大きいからいいってわけではない。
水蒸気の量が多ければ、コンパクトサイズ
の発電所をいくつも並べれば同じように、
発電できる。

もしかして日本の地形を考えたら、このほ
うが合っている場所が多いのかもしれませ
んね。

いろんな角度からの視点を持って考えた
ときに、この方法じゃなくてもよくない?っ
てなったのかなぁ(笑)なんて、こんな単
純な話ではないとは思いますが、ひとつの
ことに囚われすぎると、前に進むことも難
しくなってしまうのだろうと私は感じました。

今後も日本の地熱発電情報を注視してい
きたいと思います!(密かにね笑)

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